Love or Lies (ページ43)

今日:40 hit、昨日:10 hit、合計:46,212 hit

43 ページ43

・

彼がシャワーの最中に
私は軽く荷物をまとめ始めた。
明日の朝イチ、廉が仕事に出たあと
私はこの街を去る。

明日スムーズに行くために、
少しでも楽にしておくんだ。

廉「でたーーー、シャワー。」

『…ん、おかえり』

廉「ただいま。」

寝よっか。なんていって
私をひょいっと抱き抱えて
ベッドに潜り込んだ。

廉「おぉ、どした」

私は衝動的に彼に抱きついた。

『好きだなぁ、って』

廉「俺もよ」

『もうこれ以上好きになる人はいないやぁ』

廉「今日どうした？」

『思ったこと言ったらダメ？』

廉「いーや。けど、…………や、なんも無い」

『………そっか。』

廉「……もう寝ろ。」

トントン、と背中をさすってくれる。

廉「だから、泣くなって(笑)明日目腫れるぞ」

『………それは困るな…っ』

泣くな、なんて言うくせに。

廉「ふふ、好きよ。俺。大好き、」

廉「明日もここに帰ってくるから。」

廉「ずっと。一緒に居るから。離れても。ずっと想ってるからさ。安心し。いつでも味方。」

廉「だから、泣かんでいいよ。安心して寝な。朝起きても居るから。な？」

廉「…おやすみ。」

何度も何度も大丈夫大丈夫そう言って
背中をさすって、温もりを感じながら私は目を瞑った。

寝かかった頃のことだ。

廉「…………幸せにしてやれんでごめん」

そう泣きながら発したような声が聞こえた。

廉「…未来に保証がなくてごめん。泣かせてごめん、……いっぱい傷つけてごめんな。」

廉「それでも、一緒におりたかってん、許して………」

その後、

廉「……ありがとうな。」

そう言い、私を抱きしめ。

廉「…おやすみ、A。」

そうして彼も目を閉じた。

私はまた涙した。

きっと、きっと沢山葛藤があったはずだ。

私をここに置き続けること、
すなわち計り知れないリスクがあったはずで。

それでも、私の為に一緒に居たい。と、言ってくれ
毎日笑ってくれてた。

そんな彼に私は浮気を疑ったり…
最低だ。

そう思いながら、
自然とやってきた眠気に誘われ
眠りについた。