Love or Lies (ページ41)

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期限が残り1週間になろうとしていた。

あれから、私はたくさんの夜を過ごした。
ハグをして、キスをする。
体を重ねるようなことはしなかった。
最後が悲しくなるから。

たくさん思い出を作った。
家で映画を見た、2人で料理もした、
近くをチョロっとだけ散歩もしてみた。
スリリングだねって笑った

いっぱい、いっぱい笑った
寂しい時間もあったけど、
同じベッドで寝れるだけで。

いつものように買い物に出た。
帰り道、マンションに入ろうとしたら
男の人が立っていた。

「あのー。すみません、永瀬さんの、彼女さんですか？」

『…はい、？』

「あぁ、あの、私、こういうものでして」

『………』

名刺に書いてあったのは、週刊誌と、名前。

「いやーね、永瀬さんの彼女さん、今回はいい話があるんです」

「これ、見ていただけます？」

『…………は、？』

そこには、大きく

''永瀬廉、同棲報道！&キャバクラで浮気！？''

『………な、なんですか、これ』

「いやぁ知り合いの人に書いてくれと頼まれまして。あることないことどっちかなぁとは思いましたが。同棲はあっていたんですね」

『…浮気、』

「それでなんですけど。」

あれから私は、具材を冷蔵庫に入れるだけ入れ、
家を飛び出した。

気持ちに整理が落ち着かなかったからだ。

あの後、この記事がばらまかなくなる方法として
私が彼から身を引くべきだった。

結局、キャバクラとかどうとかは、知らない
でも、帰りが遅いのはもしかしたら…なんて
疑ってしまう私がいるんだ。

そんな自分が嫌で、少し頭を冷やそうと外に出た

時計が指す時刻は20時。
きっと今頃、心配してる
そう思ったけど、ケータイも持たずに外に出たのだ。

『………荷造り、するか。、』

そうは思うが、ブランコから腰が上がらない。
帰りたい、だけど帰りたくない、
会いたい。一分一秒でもそばに居たい。
でも、顔を見たらきっと泣いてしまう。
このことを伝えると、きっとそれでもいいんだって笑うだろう。

『………………ダメだよ、そんなの』

私に彼から幸せを、芸能人生を奪いたくないんだ。

ごめんね。
幸せに、なってね。