Love or Lies (ページ34)

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その後、たくさん話して
夕日が差しかかる頃、
私は式場を出た。

しばらく経って、雨が降ってきた。

『…………雨、濡れちゃうな、』

『走って帰ろうかな。』

雨宿りしていた場所から、
1歩踏み出そうとした時だった。

廉「おーい、濡れんぞ花嫁」

『…………えっ』

廉「……乗る？車。」

そこに居たのは、廉だった。

廉「てか乗れ、そこおるのに見逃すほど俺最低なヤツちゃうから(笑)」

降りてきた彼の手に引かれ、
無理やり助手席に座らされた。

『…いや、後ろでいいよ』

廉「いや、別に大丈夫よ、いまサングラスしてるし、そんなバレへん。」

『………でも』

廉「まあ撮られた時は撮られた時やな？(笑)あ、でも旦那に迷惑？」

『そういう訳じゃないけど、』

廉「じゃあええやん、はい、行きますよ～」

ナビに聞かれた住所をうちこんだ

廉「まあまあ遠ない？こっから」

『まぁ、でも、電車使うほどでもないかなって』

廉「いや、車でも20分はかかるやん(笑)よかったな～俺おって」

『あの、花束…』

廉「あぁ、受け取ったん、綺麗やろ～それ、撮影で貰ったからそのまま結婚祝いにまわしてもーた(笑)ごめん(笑)」

嘘つき。嘘つき、

『………ふふ、廉らしいね。ありがとう』

廉「あと、めっちゃ綺麗やん、今日、可愛いよ。髪もメイクも。似合ってる」

『なんかキザなタイプになったの？(笑)嬉しいけど、。ありがとう、』

あなたが言ったんじゃん
世界一、綺麗にしてって。

廉「思ったこと言うたらキザになんの？酷いわ～(笑)」

そう言って笑う彼の横顔を、
見ると切なくなって。

窓の方を向いて、ちょっとだけ泣いた。
それを気づいた彼が、私の手に空いていた左手を載せた。

廉「だーいじょうぶやって。なんも変わらん。再会しやんかったらよかった？(笑)ごめん、」

『………廉、悪くないでしょ』

廉「ふふ、そおかな～～～」

『なんで、今日知ってたの？』

廉「だって、あの店の店員に言うたんやろ？全部聞いたもん、」

廉「ほんまはな、当日行こうと思ってんけど、辞めた」

『……え？』