これって運命でしょ？ 4

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....気が付いたらAさんがいない。




上司に呼ばれて席を外したのは




....10分くらいだったと思うんだけど。




それか俺、しつこかったかな....。




ソクジンさんに聞いて知ってたのに




たくさん話したいからって




何年目ですか？ とか
いくつですか？ とか聞いちゃって。




あまりにもあれこれ聞いたからか




” 私の事知らないくせに好きってなんなの “




とか言われちゃったし。




だけど怯まず” 一目惚れです “ って答えたのが
いけなかったのかな....。




「キムテヒョン、どうしたの？」


「....ソクジンさん、」




あちこち探し回ってたら




トイレの前で声を掛けられた。




「あの....Aさん知りませんか？」




ダメ元で聞いてみる。




「Aなら帰ったよ？ 笑」


「え...いつ、ですか？」


「んーと....ちょっと前？ 笑」


「え」




やっぱり逃げられてた....。




「まだそこら辺にいるんじゃないかな？
珍しくちょっと酔ってたみたいだし。笑」




ってにこにこ笑顔で
そんな事言わないで下さいよ。




めっちゃ心配になって来た....。




「Aさ、たまーにやらかすんだよね。
お酒強いはずなんだけどねぇ...？ 笑」




マジで....？




一人で帰しちゃだめじゃないですか....！





「ありがとうございました....っ」






ソクジンさんにお礼を言って
上司にも挨拶を済ませると








俺は慌てて店をあとにした。





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