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「....会長、そろそろお時間です」
「お、もうそんな時間か....」
またしてもノックとともに入って来たのは
さっきの秘書らしき男の人で。
30代後半くらいなのかな....
よく見ると素敵だったりする。
「それじゃあ私は行くが、
テヒョンとAさんは
ゆっくりして行きなさい。笑」
「うん。ありがとう。笑」
「Aさん、よかったらまたこの子と
遊びにいらっしゃい。笑」
「え....あ、はい、ありがとうございます....!」
「じゃあな?テヒョン。笑」
「うん、またね。笑」
テヒョンの頭をくしゃっと撫でると
会長はイケメン秘書さんと一緒に
応接間を出て行った。
「はぁぁぁぁぁ....っ、」
「え、Aちゃんっ?」
ドアが閉まるなり
立ち上がったばかりのソファに
また沈み込んだ私に
「どうしたの?大丈夫?」
心配そうに声を掛けてくれるテヒョン。
「だって....さ?」
何を言われるのか、とか
やっぱり反対されちゃうのかな、とか
身構えてたのに、
一通り話を終えた会長は
“ お前の選んだ人だからな。
なんて言っちゃって。
私の緊張とドキドキを返して欲しい。
「お許しもらえた、って事で
いいんだよね....?」
「うん、そうだよ。これでAちゃんは
めでたく俺のお嫁さん♪」
「え....ちょっと、まだ早いでしょ?」
「早くないよ? 俺は明日でもいいくらい。笑」
「なに言ってんの明日とか無理!」
「え」
「え?」
私なんかおかしい事言った....?
普通に考えて、明日とか無理でしょ....?
「せっかくじーちゃんが許してくれたのに....」
「え...」
「Aちゃん、俺と結婚したくないの?」
「....や、」
だから、話が飛びすぎじゃないの....?
「結婚したくないとかじゃなくて、」
「俺はAちゃんと今すぐ結婚したいっ」
「ちょ....っ!」
人様の家で抱き締めないで....!
万が一会長が戻って来たりしたら、
「....どうしよう、」
「へ」
「シたくなって来ちゃった....」
「え」
「いい....?」
「や、なに言って、」
「ていうかする」
「え、ちょ、テヒョンっ?」
バッ!と私を離すと立ち上がらせて
そのままグイグイ手を引かれる私。
「ねえ、テヒョン...っ!」
応接間を出て....どこ行くの....?
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めい(プロフ) - 話が上手く、引き込まれるし読んでいて楽しくなって続きがみたくなりました。この話を、読んでいる間が最近の癒しでした。ほんとにいい作品でした! (2018年11月8日 19時) (レス) id: 0ec709b5aa (このIDを非表示/違反報告)
ゆうマリ(プロフ) - みんゆんぎが好きすぎてつらいです…。最高な小説ありがとうございます…!!みんゆんぎのほんとに好きだったに泣かされました(´;ω;`) (2018年11月3日 0時) (レス) id: 188cd0aa9c (このIDを非表示/違反報告)
みんみん(プロフ) - 大友佳奈さん» うわぁぁ...!佳奈さん、ありがとうございます!そう言って頂けて非常に感激しております!その後...もちろん書きたいんですけれど、順番待ちが激しくて(笑)← 気長にお待ち頂ければと思います!読んでくださってありがとうございました!(*^^*)♪ (2017年11月12日 15時) (レス) id: 913e7f0df7 (このIDを非表示/違反報告)
大友佳奈(プロフ) - 今まで見た作品で1番面白くて何回も読み返してます(笑)出来ればその後とか見て見たいです! (2017年11月12日 12時) (レス) id: a2eb4ec74e (このIDを非表示/違反報告)
みんみん(プロフ) - ジョンファさん» ジョンファさん、おかえりなさい!笑 いやもうすみません...!(>ω<)落ち着いたようで実はそうでもなくて...笑 でもそう言ってもらえると気力が湧いて来ます!早く新作出せるように頑張りますね!ふふふ...ありがとうございます♪ (2017年10月28日 13時) (レス) id: 913e7f0df7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みんみん | 作成日時:2017年8月19日 22時