これって運命でしょ？ 4

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「いい飲みっぷりですねー。笑」




グラスの傾け方が豪快で




思わずそう言った俺に
ちらっと視線を寄越すと




「....他のテーブルに行ったら？」




って、これまたクールな一言。




「今二周目なんで大丈夫です。笑」




構わずそう返したら
なんか不思議そうな顔するから




「俺、Aさんと仲良くなりたいんで。笑」




って、わかりやすくハッキリ言ってみた。




「何それ....」


「そのまんまですよ？ 笑」




....うん、そのまんまなんだけど




わかりづらい....？




「....間に合ってます」




....って、え。




どういう事....？




ていうか、仲良くなりたいって
言っただけなのに




Aさんて見掛けによらず面白い....。




「Aさんて面白いですね。
ますます好きになっちゃいそう。笑」




だからつい、本心が零れちゃった。




....あれ？




Aさん、目が点....？




もしかして通じてないのかな。




「マッコリもう一杯いきますか？ 笑」




こういう時はとりあえずお酒。




「....うん、」


「じゃあちょっと待ってて下さいね？ 笑」





飲みニケーションってよく言うでしょ....？






だって、もっとたくさん話したいし







もっとたくさん知りたいから。








....Aさんの事。









俺はまた、軽やかな足取りで厨房に向かった。





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