【弱虫ペダル】空ノ向コウ【東日本大震災】

My Diary -1 ページ3

勇太｢二人共いい加減仲直りしたらどうだ…？｣

俺は潮風 勇太、43歳。

趣味はロードバイク。

家族は小学校3年になる双子の甥っ子空と姪っ子海。

そして、その空と海だが、

空･海｢絶対にヤダ！！！｣

久しぶりの大喧嘩でこんな状態である。

殴り合いはとっくに終わり、現在冷戦状態だ。

幼い頃から様々な理由から喧嘩していたが、数日間に渡る喧嘩は珍しい。

いつもなら、道具は使わない･首から上はなし･噛み付かない･言ってはいけない言葉は使わない･泣いたら負け、などのルールだけを守らせ、見守るだけにしている。

しかし、いくらなんでも2人が数日間も全く話もしないと、こちらとしてはさすがにもの寂しく感じるのである。

そんな大喧嘩の理由は、


どっちが歳上か、だ。


理由が双子ならではである。

先に産まれたのは海らしいのだが、空は｢だからといってお姉ちゃんにならない！！｣とよく言っている。

売り言葉に買い言葉で、海も｢歳上の方が物静かなんですぅ｣などと反撃するものだから、いつも喧嘩になる。

大抵は2人共疲れ、寝てしまい、次の日には何故喧嘩していたかを忘れてしまうのだが、今回だけは違った。

空｢…………。｣

海｢…………。｣

勇太｢……ハァ…。｣

全くくだらない理由だが、2人にとっては違うらしい。

確かに明確に決めなかった俺も悪いのだが。

今回はどちらが歳上か決着が付くまでこのままになりそうだ。

しかし、果たしてそれが一体いつになるのだろうか…。

そうため息を吐いた、夏の夜。





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