＊ ページ39
Aside
ブルッ
私の体が大きく震える。
何だろう………誰か私の話をしてる気がする。
何か良からぬ事が起きる予感がする………。
それにしても、と教室を見渡した。
甲斐がずっと黙ったままだから、状況は朝から何も変わっていない。
茅野さん達が廊下で話し合っているが、何も分からないのだろう。
すると茅野さんが居てもたってもいられない、という様子で教室に駆け込んできた。
そして、私のすぐ近くに座る甲斐の目の前まで行く。
茅野｢あのっ………
その節は、澪奈を助けてくれて有難うございました！｣
ブンッ、という音が出そうな勢いで頭を下ろす。
その節…………どの節？
甲斐｢………は？｣
茅野｢前に澪奈がさらわれそうになった処を助けてくれたんでしょ？｣
あぁ………あー、あったね。
甲斐｢だったら何だよ？｣
茅野｢そんな貴方が澪奈を陥れるような動画を撮らせたとは思わないし………
何か、事情があったのかなって思って｣
直球で聞くタイプ………まるで賢治のようだ。
甲斐｢……んなもん、ねぇから｣
茅野｢私でよければ協力するし、
力になれることがあれば協力するから！｣
その茅野さんの芯の強さが甲斐の気に触ったのだろう。
甲斐は苛立ち、乱暴に叫んだ。
甲斐｢何も知らない癖に首突っ込んでくるんじゃねぇよ！｣
前までの茅野さんなら、此処で押し黙って居ただろう。
だが、茅野さんは変わった。
茅野｢だったら話してよ！
何も知らないから皆どうすることも出来ないし、
話してくれれば分かることもあると思うから！！｣
それを聞いた甲斐が一瞬口を開きかけた。
だが、何も言わずに教室を出て行ってしまった。
その様子を見ていた諏訪さんは、態と大きな声で言う。
諏訪｢あーあ、甲斐の奴、拗らせちゃったよ｣
…いや、あれは拗ねたんじゃない。
恐がってる。
小宮山｢これで甲斐がだんまり決め込んで、この中から１０人死んだら
アンタのせいだからね………？｣
また、そうやって責めて……
どうせ誰も反論なしだろう。
そう思って口を開きかけたら、先を越された。
河合｢何もしてないのに偉そうなこと言わないでよ｣
河合、さん…………
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雪椿 - 桜花さん» こちらこそコメント有難うございます！更新頑張りますので、之からも楽しみに待っていただけると嬉しいです。 (2021年3月5日 21時) (
レス) id: c09b58169c (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 更新ありがとうございます！ヽ(*´＾｀)ﾉ更新楽しみにしています (2021年3月5日 17時) (レス) id: 387b35d945 (このIDを非表示/違反報告)
くーと。 - う、うれじいでずぅぅぅう！( :д:) (2021年3月2日 23時) (レス) id: 717497968a (このIDを非表示/違反報告)
雪椿 - くーと。さん» 待たせてしまって申し訳ありません……。テスト週間でした……（´・ω・｀）これから更新できる日が増えると思いますのでよろしくお願いします！ (2021年2月27日 22時) (レス) id: c09b58169c (このIDを非表示/違反報告)
くーと。 - やっときたぁぁぁあ！！ (2021年2月27日 16時) (レス) id: 717497968a (このIDを非表示/違反報告)
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