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Aside
敦君の叫びを余所に、太宰さんはメモ帳に字を書いて国木田さんに差し出した。
太宰「国木田君とAちゃんは社に戻って社長に之を」
それに国木田さんは待て、と制する。
国木田「二人だけで捕まえる心算か？先ずは情報の裏を取って」
太宰「いいから」
まだ不満げな表情をする彼に「国木田さん」と話しかける。
「太宰さんなら、大丈夫です。信じましょう。」
目を細めて笑って見せると国木田さんは大きなため息をついてメモを受けとった。
淡々と進んでいく話の間に敦君が割って入る。
敦「僕は嫌ですよ！それってつまり餌ってことですよね！誰がそんな！」
太宰「報酬出るよ？」
その言葉に敦君は表情を変える。
欲に満ちあふれた顔に変わっていく。
敦「いやいや、そんなものじゃ釣られませんからね！」
断られた。
かと思えば敦君は恐る恐る聞いた。
敦「因みに参考までにお聞きしますが、その報酬というのは……」
何処から取り出したのか、太宰さんは電卓を敦君に見せた。
太宰「これぐらい♡」
店の前で敦君と太宰さんと別れ、私達は探偵社向かう。
「太宰さんのメモには、なんて書いてあったんですか？」
そう聞くと国木田さんはメモを開いて読み上げる。
国木田「『十五番街の倉庫に虎が出る。
逃げられぬように周囲を固めろ』だそうだ。
まったく、情報が不十分すぎる…………｣
「やはり、虎は敦君を狙っているんでしょうか。
それとも＿＿＿＿＿」
国木田「……どうした」
「いえ、何でも」
その後、他愛ない話をしながら歩いていると、探偵社に着いた。
国木田さんはメモの内容を社長に伝えるため社長室に入り、私は今日もらった資料の整理をする。
乱歩「Aー」
椅子の上で足を組んで座っていた乱歩さんに声をかけられた。
「どうしました？」
乱歩「お腹すいた！何かお菓子ない？」
お菓子……あ、確か鞄にチョコレェトがあった筈。
「少し待ってくださいね」
私は鞄の中を探り、小さなポシェットに入ったアーモンド入りのチョコレェトを取り出し、
乱歩さんに差し出した。
乱歩さんは満面の笑みを浮かべ、器用に包みを剥がし口の中に放り込んだ。
喜んでくれたようだ。良かった。
資料の整理に戻ろうとすると、また乱歩さんから声をかけられた。
振り返ると、乱歩さんは口の中のチョコレェトを飲み込み、こう言った。
乱歩「これから色々なことが起こる。
学校は暫く休んだ方がいいんじゃない？」
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雪椿 - 桜花さん» こちらこそコメント有難うございます！更新頑張りますので、之からも楽しみに待っていただけると嬉しいです。 (2021年3月5日 21時) (
レス) id: c09b58169c (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 更新ありがとうございます！ヽ(*´＾｀)ﾉ更新楽しみにしています (2021年3月5日 17時) (レス) id: 387b35d945 (このIDを非表示/違反報告)
くーと。 - う、うれじいでずぅぅぅう！( :д:) (2021年3月2日 23時) (レス) id: 717497968a (このIDを非表示/違反報告)
雪椿 - くーと。さん» 待たせてしまって申し訳ありません……。テスト週間でした……（´・ω・｀）これから更新できる日が増えると思いますのでよろしくお願いします！ (2021年2月27日 22時) (レス) id: c09b58169c (このIDを非表示/違反報告)
くーと。 - やっときたぁぁぁあ！！ (2021年2月27日 16時) (レス) id: 717497968a (このIDを非表示/違反報告)
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