石田三成 ページ17
(三成side)
「今日はご就寝になるのが、
半刻ばかり遅いですね...A様。」
燈台の消えた静かな部屋の中に立ち、
少し開けたままの襖から漏れる月光で
ご様子を見る。
「相変わらず、美しい。」
小声で漏らした声がやけに部屋に響くのを感じた。
「最近無理をなさってるようですね。
隈が目立ちますよ...。」
目の前で寝ているA様の肩にかかった髪を
下ろし、じっと顔を見つめながら、そう呟いた。
透き通った肌に比率の良い目鼻立ち、綺麗だ。
「いくらでも頼ってくださればいいのに。」
不意に漏れたそれは本音だった。
彼女は私を頼ってくれない。
私に用事があっても、私が何かをしていると、
遠慮して話しかけてこない。
私は気づいているのも、知らないのだろう。
「私は...、貴方に為になら...。」
普段動かない頬を歪ませる。
「それに...、
私は貴方のことならなんでも知っていますよ。
起きる時間、寝る時間、背丈、
......、腸の位置さえも。」
襖の外からスーッと冷たい風が流れ込んでくる。
その冷たさに現実に引き戻された気がした。
「失礼しました...。」
襖を閉めて、自室に向かって歩き出した。
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貴方のことならなんでも知っていますよ。
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らん(プロフ) - あのーもし良ければ酒井忠次君お願いいたします (2020年10月19日 22時) (レス) id: 632a5f4028 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - 神鬼寺 白姫さん» ありがとうございます!! (2019年4月30日 23時) (レス) id: dad38348f0 (このIDを非表示/違反報告)
神鬼寺 白姫(プロフ) - 冬奈にゃーにゃーさん» 完成しました!遅くなってすみませんm(_ _)m (2019年4月30日 21時) (レス) id: ea9847ed03 (このIDを非表示/違反報告)
冬奈にゃーにゃー(プロフ) - 神鬼寺 白姫さん» 楽しみにしてます!! (2019年4月20日 19時) (レス) id: dad38348f0 (このIDを非表示/違反報告)
神鬼寺 白姫(プロフ) - 冬奈にゃーにゃーさん» 了解しました! (2019年4月20日 19時) (レス) id: ea9847ed03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神鬼寺 白姫 | 作成日時:2016年8月22日 23時