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忍術学園とは。
全寮制の忍者の学校。
生徒たちは忍者のたまごである「忍たま」と、くのいちのたまごである「くのたま」と呼ばれている。
女子生徒もいるんだ、と私が零すと、
私の部屋として貸してくれているこの部屋は、忍たま達が暮らす「忍たま長屋」にある一室であり、くのたまたちが暮らす長屋とは離れている。
この辺りだとくのたまはあまり見ないかもね、と説明してくれた。
なんでも、本当はくのたまたちの長屋の方の空き部屋に私を置くつもりだったのだが、空き部屋がなかたったらしい。
そして、忍たまたちは6年間この学園で忍術を学ぶ。
忍たまたちは、学年によって制服である忍び装束の色が違っている。
伊作さんは6年生で深緑色。
数馬くんは3年生で若草色。
左近くんは2年生で青色。
乱太郎くんと伏木蔵くんは1年生で白色の柄の入った明るい青。
そして私の服を指さして、ちょうど私の着ている装束のようなピンク色はくのたまたちが着ている制服と同じだと言われる。
「…4年生と5年生は?」
保健委員のみんながざっと説明してくれるのをご飯を口へ運びつつ聞いていた私は、つい聞き返していた。
「4年生は紫色で、5年生は藤色です」
数馬くんが答えてくれる。
「保健委員会には4年生と5年生がいないですもんね」
乱太郎くんは笑って、焼き鮭の身を口へ放る。
「どちらも紫色だけど、4年生と5年生だと背丈とかも違うし、見たらわかると思うから大丈夫だよ」
伊作さんがそう補足するのに、同じ紫色なのかと一瞬だけ考えたことを読まれたのかと少し驚いた。
「そうだ、忍術学園といえば委員会ですよね」
と、左近くん。
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作者名:加糖 雪 | 作成日時:2021年4月6日 16時