名探偵カヨン。 ページ16
『私達のせいじゃなくて良かったね』
「俺にはキレてたけどな」
『馬鹿だからじゃない？』
「馬鹿言うな」
もうその発言が馬鹿っぽいよ。
『ねぇ、ハルちゃんはユキちゃんのこと嫌い？』
「死ぬほど嫌ぇだ」
私がピーマンを食べた時みたいに苦々しく顔を歪ませた。
『本当？』
「おうよ」
『本気で嫌いじゃないと思うけどな』
そう言うとキモいこと言うな、と言いたげな顔をする。でも、否定はしないよね。
『ほらね』
私には分かっちゃうんだな。本当素直じゃない。
「何笑ってるんだよ。きめぇ」
『素直になりなよぉ。大好きなんでしょ？』
「うっせードブス」
『……うん？』
「げっ…わ、悪かった！」
「うん」
素直に謝れることは良いことだ。
ユキちゃんにも素直になってくれれば仲良しになれると思うんだけど。
まあ、実際なったら気持ち悪いからいいや。ユキちゃんだって分かりにくいし。
「ハルちゃんはそのまんまでいいのかもね」
見方を変えてみたら意外と仲良しなのかも。
しょうがないから私が間に入って、手を繋いであげよう。うん、それがいい。
「なに笑ってんだよ。きめぇ」
「ハルちゃんの方が気持ち悪いよ」
「えっ」
「さっきから頭にカメムシついてる」
「はぁ！？は、早く言えよバカヨぉ！」
カサカサと動くカメムシに固まるハルちゃん。
そう言えば、ハルちゃんママがカメムシは爆発するって言ってたな。
「ハルちゃん早くとって！爆発しちゃうよ！」
「それより俺が虫駄目なの知ってるだろ！？いつもみたいにとれよ！」
「それはてんとう虫の話でしょ！？カメムシは無理！絶対無理！爆発する！」
「無理じゃねぇぇええ！取りやがれよぉおおお！」
「お願いする態度じゃないでしょうがぁぁぁぁあああ！」
言い合いをしている内にカメムシは何処かへ飛んでいき、チャイムが鳴り響いた。
続く
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ゆりしー２号(プロフ) - 流星さん» ありがとうございます！更新は遅いと思いますが頑張っていきます！ (2015年9月28日 0時) (
レス) id: 0122e64e7c (このIDを非表示/違反報告)
流星 - 自分的には面白かった！頑張ってね(o^o^o) (2015年9月27日 22時) (携帯から) (レス) id: 50c14abcd7 (このIDを非表示/違反報告)
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