【ペルソナ5】弱者は貫く ※番外・短編集※リクエスト募集

我が子を見守る ページ43

真司目線

人は死ぬと記憶を全て無くすらしい
が、強い未練があると、この世界に居座る

私達も、その一人かもしれないな

真司:Aは大丈夫だろうか…
寂しがっていないだろうか…

グルグルと雲の上を歩き、顔を出して愛娘のAを見つめる


あの醜い世界に、また一人にさせてしまった
また何かあったら、私は近くで守ることはできない…
なんて無力なんだ、私は…


??:大丈夫よ
Aはそんな簡単に挫けたりする子じゃないわ

私の話を聞いていたのか、妻のカレンが隣に来た

カレン:私達の子だもの
真司:だが…
カレン:ほら、あれを見て

カレンの指差す方へ目を向ける

私達以外には絶対に喋らなかったAは、ずっと隠し続けていた顔を出して、隣に様々な格好をした男女と一緒に笑顔で話していた

…あんなにAが笑ったのは、いつ振りだろうか

真司:あれは…!
カレン:ふふっ、相手に驚くわね


くせ毛の少年の姿を見て、驚きが隠せない

彼は私が弁護するはずだった来栖暁じゃないか
まさかAと一緒にいるとは…
これは偶然なのか、それとも二人は出会う運命だったのだろうか


カレン:大丈夫
私達がここにいても、彼みたいな頼れる人がAの周りにいるわ
真司:…

彼の事はよく知っている
優しく、正義感のある少年だ

真司:…
カレン:だから、ね
私達はここで見守ってあげましょう
真司:…そうだな

あんなに幸せそうに笑っているんだ
来栖君との仲も、良さそうだ…
ここは私達が出る必要は無さそうだな

だが…

真司:来栖君がAにやましい事をしないか見ておかないとな
カレン:貴方ったら、もう…
過保護すぎるわよ
真司:Aは男の事なんて何も知らない
ちゃんと見守っていなければ…
カレン:心配性なんだからもう…
真司:仕方ないだろう
やっと私と愛しい君との間に出来た可愛い娘なんだ
カレン:またそんな恥ずかしい事平然と言って…
貴方っていう人は…






あの世でAちゃんを見守る両親を想像して書いてみました(ﾟ∀ﾟ*)

お父さん、過保護になっちゃった…

物語の後半辺りのご両親も書くつもりです(^_^;)

花火※犬様リク※→←室内温水プール※ルア様リク※

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す