【ペルソナ5】弱者は貫く ※番外・短編集※リクエスト募集

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暁目線

警官:面会だ
出なさい

こんなに早くから…?

暁:…はい

面会室へ入ると、見知らぬ男がガラスの向こう側に座っていた

??:君が来栖暁君かな?
暁:はい…あの、貴方は?
??:あぁ申し遅れました
金扇と申します、急遽君の弁護をすることに…
暁:えっ?

急遽?
碧谷さんは…どうしたんだ?
…聞いてみよう

暁:あの、なんで…?
碧谷さんは…?
金扇:昨日亡くなりました
暁:!?
金扇:朝知らせが入りまして
私が引き受けることに…
暁:あ、あの…!
金扇:あぁご安心してください
証拠のことはちゃんと聞いてますから
暁:そ、そうですか…
金扇:それを伝えに来ました
暁:はい…ありがとうございます

頭を下げ、一応お礼の言葉を伝えた

金扇:いえいえ
では私はこれで…

微笑んで面会室からその人は出ていった

部屋に戻った後、先ほど言われたことを思い出した


なんで…碧谷さんが…
どうして…

悲しさが襲いかかる
あんなに、真剣になってくれた人が…
どうして…

部屋の隅にうずくまり、一日が過ぎた


そして、裁判の日…

俺は中央に立ち、その横にはこの間来た金扇という弁護士が座っていた

裁判長:では、弁護士側
金扇:はい

資料のようなものを手に持ち、話始めた

金扇:女性の証言通り、被告人は事件の時、何の罪のない一般市民の男性に暴行を加えました
暁:!?

そんな、何を言い出して…!
碧谷さんが調べたものとは、全然違う!

暁:ちがっ…
裁判長:被告人、静粛に

周りから冷たい視線が俺を刺していた

やってもいないとことを永遠と言われ、反抗もできずに話が終わった

裁判長:判決、被告人来栖暁
一年の保護観察を下す
暁:!

納得するはずがない
言い返そうとしたが…諦めた


誰も、信じてくれない

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