*虐待されていて、何を云われても人形の様に笑っていた ページ40
「…ふふっ、ありがとう」
中島敦
「僕、そんなに信用無いですか」
もっと優しい声を掛けようと思っていたのに、我慢出来なかった。
「僕の前では素直で居てください」
彼の真っ直ぐな瞳に目を奪われる。
泣きながら頷くと、ッ云い過ぎた!と慌て出す。
太宰治
「君は優しいんだね」
目を閉じて笑う彼を真似するように、貴女も目を閉じる。
「その優しさが自分を殺している」
伸びてきた手が頬を撫でる。
「自分を大切に…なんて私が云えた事じゃないけどね」
国木田独歩
「俺の家に来い」
思いもよらぬ言葉に目を丸くする貴女。
「これは『逃げ』では無く、『選択』だ」
「お前がお前らしく生きる為の」
貴女がこれ以上取り繕って笑っているのが耐えられない。
福沢諭吉
「…否」
二人だけの空間に沈黙が流れる。
彼女はこれからどうするのが正解か、思考を巡らせる。
その間もニコニコ笑っている貴女。
「……Aも茶を飲むといい」
江戸川乱歩
「君の親ってさぁ、最低だよね」
スバっとそう発言した彼。
「大丈夫、そう思ってるのは君だけじゃない」
隠していたこの気持ちを、ずっと誰かに肯定して欲しかった貴女。
「あ、そうだ。飴あげる」
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もちのあじ(プロフ) - 零さん» だいたいそんな感じの意味です!これって、方言なんでしょうか…?笑 (2022年9月2日 13時) (レス) id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)
零 - あんぽんたんって、バカって意味ですか? (2022年9月2日 9時) (レス) @page23 id: 7039285392 (このIDを非表示/違反報告)
もちのあじ(プロフ) - りさん» 受け付けました!お時間いただきます! (2021年8月28日 9時) (レス) id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)
り(プロフ) - もちのあじさん» 承知致しました。何時も明るい夢主の目に光が入っていなくふらふらとした歩き方をしている所を文豪が目撃したらというお話もお願いします、リクエストを何度もお願いしてしまい申し訳ございません。 (2021年8月28日 0時) (レス) id: cf64f53297 (このIDを非表示/違反報告)
もちのあじ(プロフ) - 楸 弓さん» 受け付けました!リクエストが溜まっているので、少々お時間を頂きます! (2021年8月22日 20時) (レス) id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちのあじ | 作成日時:2020年6月21日 22時