【文スト】文豪さん、反応記録帳。五冊目

＊一目惚れした貴女に偶然会った ページ21

「…お久しぶりです」

中島敦
「えっ、あ、！！お久しぶりです！」
持っていた荷物がズルッと落ちそうになる。
「あの…お元気そうで良かったです」
跳ねる心臓を必死に抑えながら、そう云う彼。
その言葉に嬉しそうにする貴女を見て、生きてて良かったなんて思う。

太宰治
「…おや！久しぶりだね」
顔には出ていませんが、久しぶりに見ることが出来た貴女の姿に、心がポカポカする彼。
「この後、予定はあるのかい？……入水？？？私の趣味では無いね」
貴女笑顔を自分の手で消すなんてとんでもない。なんて彼らしくない。

国木田独歩
「嗚呼…お久しぶりです」
仕事に疲れ、適当に喫茶店に入った所に、柔らかい笑顔が現れる。
「…お仕事ですか」
自然と隣に座る貴女に、必死に平静を装う。
ふと、ふわっと香った貴女の優しい香りに、珈琲を飲む手が止まる。

福沢諭吉
「嗚呼、久しぶりだな」
ひょこっと顔をのぞかせた貴女に、自然と頬が綻ぶ。
「お茶でも飲んでいくといい」
そう云って、彼直々にこだわりのお茶を淹れてくれる。
「最近はどうだ、」

江戸川乱歩
「…あ、あああぁぁ！！」
突然現れた貴女に、心臓が飛び跳ねる。
目をまん丸にする貴女。
「い、否、何でも」
ん”んっと咳払いをして仕切り直すと、頭をフル回転させて、次の行動を考える。

→→←＊普段目を隠している貴女が、目隠しを取った

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