＊彼のために手作り弁当を差し入れに来た ページ16
「これ、口に合ったらいい、んﾃﾞｽｹﾄﾞ、」
中島敦
「ぼ、僕にですか…」
カチコチの貴女を見て同じように挙動不審になる貴女。
「ありがと、うございます」
震える手で受け取ると、昼休みまで我慢できなくて、蓋を開けてチラ見しちゃう。
太宰治
「今日はいい事が起きそうだと思ったんだよ」
珍しくデスクの前に座っていた彼が、目を輝かせる。
「ふふ、今日は一仕事してこようかな！」
機嫌良く探偵社を飛び出す彼。
本当は赤くなりかけた耳を隠したかった。
国木田独歩
「Aが作ったのか」
差し出されたお弁当をじっと見つめながら云う。
そ、そう…と小さな声で答えると
「態々、ありがとうな」
少し微笑むから、貴女の心臓爆発寸前。
福沢諭吉
「有難く頂こう」
お弁当を受け取ると、業務に戻る彼。
次の日、ピカピカに洗われた空のお弁当箱と共に、可愛い飴細工が。
「美味しかった、それは気持ちだ」
江戸川乱歩
「待ってたよー！！」
お弁当の中身も大体分かるけど、貴女から貰うことが何より嬉しい。
「ねぇねぇ、これどうやって作ってるの？」
貴女の目の前で食べるし、ベタ褒めして次も作ってもらおうとしてる。
芥川龍之介
「手作り弁当…？」
やっぱり嫌だったか…と引っ込めるとガシッと掴まれて、
「誰が嫌と云った」
休憩で、そろりと蓋を開けると暫く鑑賞してる。
中原中也
「俺にか？？」
意外だったのか珍しく目を丸くする彼。
「厭、嬉しいわ、ありがとな！」
ニカッと笑うと鼻歌交じりに仕事へ向かう。
「こんなに昼が待ち遠しいなんて、子供かよ、」
森鴎外
「おや、作ってきてくれたのかい？」
微笑みながらお弁当を受け取ると、おでこに接吻を落とす。
「お礼、楽しみにしててね」
妖艶な彼にドキドキしっぱなしの貴女。
坂口安吾
「お代を請求…されますか？」
信じられなくて、ありえないこと口走る。
慌てて否定すると、貴女から弁当を押し付けられ呆然とする。
「午前…頑張りましょうか」
フョードル・ドストエフスキー
「嬉しいです、有難うございます」
目が離せない書類を手元に、受け取る彼。
走って去っていく貴女を目で追うと同時に、視界に入るお弁当箱。
「…Aさん、貴女って人は…」
夜にちゃんとお礼を云う。
＊彼と貴女が共闘した→←＊しつこいナンパ男に一本背負いしたところを彼に見られた
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もちのあじ(プロフ) - 零さん» だいたいそんな感じの意味です！これって、方言なんでしょうか…？笑 (2022年9月2日 13時) (
レス) id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)
零 - あんぽんたんって、バカって意味ですか？ (2022年9月2日 9時) (レス) @page23 id: 7039285392 (このIDを非表示/違反報告)
もちのあじ(プロフ) - りさん» 受け付けました！お時間いただきます！ (2021年8月28日 9時) (レス) id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)
り(プロフ) - もちのあじさん» 承知致しました。何時も明るい夢主の目に光が入っていなくふらふらとした歩き方をしている所を文豪が目撃したらというお話もお願いします、リクエストを何度もお願いしてしまい申し訳ございません。 (2021年8月28日 0時) (レス) id: cf64f53297 (このIDを非表示/違反報告)
もちのあじ(プロフ) - 楸 弓さん» 受け付けました！リクエストが溜まっているので、少々お時間を頂きます！ (2021年8月22日 20時) (レス) id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちのあじ | 作成日時：2020年6月21日 22時
