にゃあにゃあ。 �□�幼馴染組 ページ8
.
うーん、とそれぞれが頭を悩ませ首を傾げる。外に出ていった形跡も無いし、やはり目の前の可愛らしい子達が本人なのだと考えるのが妥当だろうか。
｢う、｣
｢んぉ、どしたの。｣
｢にゃー、｣
｢ふ、はいはい。｣
考え込んでいれば、いつの間にか座らされていたソファから抜け出したのであろうかっちゃんが傍に来ていた。不満そうな声色で呼ばれ目を向ければ、抱っことばかりに両腕を広げ伸ばされる。可愛いの化身か。心の中を全力で荒ぶらせながら、それを隠して抱き上げる。右腕に乗せるように抱えてやれば、かっちゃんは満足した様にまたひと鳴き。きゅっと俺の胸元のTシャツを握る彼に、思わず頬が緩む。
｢でもどうする？本人でも本人じゃなくても、この子達の事は相澤先生に伝えんと……｣
｢そうだねぇ。もしかしたら何か知ってるかも知れないし……｣
デクくんを同じように抱きかかえ、此方に歩み寄るお茶子ちゃんの言葉に頷く。言葉を切ったその瞬間、カシャリと音がした。え、と思わず声を漏らしつつ音の方を向けば、鋭児郎君と電気君がスマホを構えて此方を向いている。おそらく写真を撮られたのだろう。
｢やべぇ、お前ら家族みてぇ！｣
｢か、かちゅきくんといずくくんのパパとママ……ぶふっ！｣
｢4人ともとてもお可愛らしいですわ！｣
キラキラとした目で此方にシャッターを切りまくる鋭児郎君の方へ、かっちゃんの右手を持ち上げひらひらと振らせる。八百万さんも鋭児郎君と同じような表情で、興奮した様に猫のぬいぐるみを2つ生成した。そのままデクくんとかっちゃんに1つずつ持たせると、八百万さんまでスマホを取り出し動画を取り始めた。何かが電気君のツボに入った様で、彼は爆笑しながらシャッターを切る。カオスだ。後で各々から撮ったの貰おう。
｢で、これか。｣
｢はい。何か心当たりとか……｣
｢あー……昨晩、雄英生徒とぶつかった際に個性を発動"してしまったかもしれない"という電話があった。とはいえ、まだ出現したての子供らしくてな。発動条件が曖昧らしい。｣
あの後帰ってきた買い出し組と、各々の部屋に居たが騒ぎに出てきた皆に事情を説明しその場を収めた。可愛い可愛いと只管弄り回されたデクくんとかっちゃんは、不貞腐れた様に俺にしがみついている。
相澤先生の話によれば、昨晩7時頃、揉めながら走り込みをしている雄英生徒と自分の息子がぶつかった、という女性から電話があったそうだ。
.
にゃあにゃあ。 ��※幼馴染組→←にゃあにゃあ。 ※幼馴染組
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 90人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆきねこ。(プロフ) - 音兄Love!@鈴音さん» 嬉しいです！！！エンデパパはほんとに優しい……すれ違いがなくなったらいいのにと思います (2019年1月18日 12時) (
レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
音兄Love!@鈴音(プロフ) - ハロウィンとても好きです…!!!設定が好き…エンデパッパ結局優しいんですよね…あとかっちゃん優しくてしんどい…… (2018年11月1日 21時) (レス) id: a8cf11cd3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ。(プロフ) - シロさん» ありがとうございます(´ ; ω ; ｀) (2018年2月14日 23時) (レス) id: 819d312a56 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 好きです (2018年2月14日 23時) (レス) id: 55b0e9cf98 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆきねこ。 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年2月14日 13時
