恋せよ乙女壱 JW青×緑♀ (ページ7)

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No.7 ページ7

そのまま連れてこられたお台所

「おはようございま～す
すみません、お願いがあるんですけど」

元気よく声を発したシゲに、負けないくらいの返事をする女性

歳の頃は母親くらいだろうか

『あら、シゲちゃん今日も元気ね～
どうしたのお願いごとって、えっ…奥様！
失礼しました、奥様がこのような所に来られるなんて思っていなくて…』

シゲに手を引かれて現れた私を見て、その女性は驚き恐縮してしまった

その姿に申し訳なくなって、慌てて声を出す

「やっ、そんな、こちらこそ突然申し訳ありません
ちょっとシゲ！こんな所に突然なによ
みなさん困ってるやないの」

「何って、神ちゃん料理得意やろ
ほんで今日は旦那様がまだ家におられる…
なら、私の言いたい事分かるやろ」

真っ直ぐに見つめられ、満面の笑みを向けられる

含みのある顔で

「……私に朝ごはん作れって言ってるん
でも、そんな…私の作ったものが旦那様のお口に合うか…」

「ほらまた！そんな弱気でどないするねん
うだうだ考えずに作るで、朝ごはん
考えるより手、動かした方がええやろ」

そう言って背中を押される

もう強引なんやから

そんな事を思ってみるが、こうやってシゲが明るく元気でいてくれるから、私も励まされてるんやなと改めて思う

やったら、シゲの言った通り、考えるよりは料理を作ってみよう

そう思い、先程の女性に頭を下げ着物をたすき掛けし動きやすくする

「あの…すみません、お台所お借りしますね
今日は私に作らせてください」

『奥様はお優しい方ですね
きっとその優しさは旦那様にも伝わりますよ』

そんな事を言い笑顔を向けてくれる女性

少しだけ実家の母親を思い出した