恋せよ乙女壱 JW青×緑♀ (ページ18)

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No.18 ページ18

髪飾りを贈って幾日かたったが、智子がその髪飾りを着けている様子を見かけない

「髪飾り気に入らへんかったんか…
はぁ…」

思わずため息が出る

あの夜に自覚した『愛おしい』という感情

こんな感情が自分の中に芽生えるなんて思ってもいなく

正直どうしていいのかお手上げである

「はぁ…」

もう一度大きなため息を吐くと、聞き慣れた、どこか調子の良い声が聞こえてくる

「色男がため息ついてどうしてん
当てたろうか、智子ちゃんの事やろ」

「……うるさい」

その聞きなれた声が図星であり、言い返す事が出来ずに悔しくなる

「素直になりや流星
俺が言った通り智子ちゃんええ子やったやろ」

こいつに自覚したばかりの自分の想いを告げるのは癪だが

何より、これからどうすればいいのか、お手上げなのだから素直に話して力を借りる方が得策そうだと思い口を開く

「あぁ…智子がここに来てくれて良かった」

「……何や変わったな流星
それも全部智子ちゃんのおかげなんやろな
フフ…俺は今の流星の方が好きやで」

「お前に好かれても嬉しないわ
それよりも少し話を聞いて欲しい…」

髪飾りを贈った話

喜んではくれたが着けている姿を見かけない事

そしてその夜に自覚した自分気持ちも話した

そして婚礼の日の自分の行動に、後悔をしている事も吐露した

「俺が婚礼の日に冷たく突き放したのがアカンかったんかな…」

「まぁ、確かにそんな事言ったんは酷すぎるわな」

慰めの言葉など一切無く、はっきりと酷いと言われてしまう

自覚はしていたが少しばかり落ち込んでしまう

「落ち込んでも仕方ないやろ
そんなことよりこれから流星が頑張る事が大切やで
名ずけて『智子ちゃんに好かれよう作戦！！』」

「………」

こいつに相談して果たして正解だったのか

少しだけ頭が痛くなった