格子から見上げる世界 壱 青×緑 桃×赤 橙×黄

No.23 ページ21

「あの、その…

緑翠さん

僕の方こそ、こんなお綺麗な方にこうしてお酌をして貰えるなんて

正直こういった所に来るのは初めてやって気乗りしてなかったんです」

 

 
 

 

「フフ…綺麗やなんて藤井様

でも嬉しい」

 

 

 

 

「あっ…///」

 

 

また赤くならはった

 


本当に面白いお方や

 

 



 

「あの、その…」

 

 

 

 

「クスクス…藤井様、さっきからそればっかりですよ

そないに緊張せんでもええですよ

私は、まだ半人前ですから」

 

 

 

 

「藤井様…」

 

 

 

「んっ？」

 

 

 

「藤井様は辞めませんか？

僕の名前は流星言います

流星って呼んでください」

 

 

 

 

「はい、流星様」

 

 

 

 

「様もいりませんよ

流星と…

緑翠さんにはそう呼んで欲しいです」

 

 

 

 

 

 

「流星…

お星様の名前

綺麗な名前…」

 

 

 


 

思わずお客様やという事を忘れて呟いてしまっていた

 

 

 

流星と

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