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zm「いや〜、やっぱ上手ぇなぁ」
『ゾム様には劣りますけどね』
zm「何謙遜してるんすか〜」
目の前にいるのはご主人様とは違う別の幹部のゾム様。本日はゾム様に弓練習の相手を頼まれていたので、先程まで付き合っていた。
学生の頃、弓術を習っていた影響もあり、並よりかは上手くできた。
特に弓と強い結び付きはないが、こうして幹部様たちともご縁があり、シャオロン様の専属メイドとして今雇ってもらっている。
zm「そうや、今からAは何すんの?」
『今からですか?』
zm「シャオロンとこ戻るん?」
『いえ、今からは鬱様とデートです♡』
zm「えっ!?え、シャオロンそれ知ってるん?」
『鬱様が言っていない限りは知らないと思いますよ?』
zm「…」
別にシャオロン様に何も命令頂いてないですし、というか、シャオロン様は私が嫌いなのか、私に仕事をくださらない。
最近では他の幹部様からの頼み事がほぼという感じになっている。
zm「シャオロン、誤解してんとちゃう?」
『誤解…?』
zm「A、他の幹部んとこばっか行くから嫌われてんとちゃうか…とかな」
最後に、知らんけどと予防線を貼り付ける。
確かに、そのように思われる行動を取ってたかも、そう思うと私はゾム様に1つ断りを入れてシャオロン様の部屋に向かう。
すると、シャオロン様が何故か向かい側から走ってきて、私を見つけた途端ガッと強く腕を掴まれ、無言で部屋へと連れてかれる。
『っ、シャオロン様!?ど、どうされました!?』
sha「…」
部屋に着くや否や、奥のベッドに背中を打ち付けられる。
ご主人様はなお喋らない。けど、彼の黄色い瞳は揺れていた。
sha「なぁ…Aは誰のメイドなん?」
『ぇっ…、しゃ、シャオロン様のメイドですが…』
sha「俺のメイドやったら、なんで俺の傍にいつもおらんの?なんで、俺への報告なしに大先生とデート行くん?」
『それは…!シャオロン様が私を嫌いなのか知らないですけど、呼ばないからですよ!』
…あっ、思ってたこと言っちゃった。
流石に言いすぎたと思い、謝るため口を開こうとするが先にご主人様が口を開く。
sha「ふーん…Aのこと俺、好きやのになぁ」
『ぇ…』
sha「ははっ、言ったらもうどうでも良くなったわ。ええ機会やし、このまま教えたろか?Aのこと、俺がどんだけ好きなんか」
『ぁ…いや、まっ、』
この後、悪魔の笑みを浮かべたご主人様に美味しく頂かれるのであった
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雪村(プロフ) - ゆうきさん» ゆうきさん、コメントありがとうございます。emさんは1番優しい世界感を重視して書いたのでそう言って頂けて嬉しいです!ほんとですか、それは良かったです...!本当に最後までご愛読ありがとうございました。またどこかで出会えましたら嬉しいです...! (2021年3月22日 12時) (レス) id: 269a7df98c (このIDを非表示/違反報告)
雪村(プロフ) - みかげさん» みかげさん、コメントありがとうございます。わ、shoさんの作品を最高と言って貰えてとても嬉しいです!優しい心遣いもありがとうございます...!これからも楽しく投稿していきたいと思います! (2021年3月22日 12時) (レス) id: 269a7df98c (このIDを非表示/違反報告)
雪村(プロフ) - 伶奈さん» 怜奈さん、更新楽しみにしてくださいましてありがとうございました!それと同時に返信返せず申し訳ありませんでした。最後まで楽しんで頂けましたら幸いです…! (2021年3月22日 12時) (レス) id: 269a7df98c (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - emの短編とても素敵でした!短編ちゃうなってところひとつもありませんでしたよ!これからも楽しみにしてます!頑張ってください (2021年3月20日 21時) (レス) id: 0dab1fec32 (このIDを非表示/違反報告)
みかげ(プロフ) - shoさんの短編最高でした!!今後の作品も楽しみにしてます!作者様のペースで、で大丈夫ですので頑張って下さい!! (2021年3月20日 21時) (レス) id: 7631caac1d (このIDを非表示/違反報告)
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