スノさん家族の3つ子ちゃん【その2】

☆高校学園祭☆ ページ41

康二side



どうもーー！！深澤家の万能調味料こと塩こうじより深澤康二です！高一です。


はいっ！久しぶりにしっかり自己紹介してみました！笑




今週末の金土は高校の学園祭なんやけど、ウチの高校は芸能科もあるから、学園祭は専用の招待チケットを持ってないと入場出来ない。


招待チケットは一般生徒1人につき5枚配られる。


そのチケット1枚1枚に渡した生徒名と入場する本人の氏名住所を記入して、入場の際に身分証の確認をしないと入れないというシステム…。


渡すのは基本親や家族。


芸能科と合同の学園祭やから仕方ない。



だって芸能人おんねんもん。



ファンとかいっぱい詰めかけたり、ストーカーとか来たりしたら大変やもんな…。




ここで俺は悩みがある。




一般生徒1人につき5枚しかチケットがない。




5枚…つまり、お兄ちゃん1人に渡らないということや。



どないしよ？？絶対ケンカなるやんな〜…



蓮とラウもチケット貰ってへんやろか？？



どんな顔して渡せばええねん………



悩みに悩んで家に帰る。



仕方ない！これは俺のせいやないもんっ！



康二「にぃ達ごめんっ！学園祭のチケット1枚たりひんねん！！」



晩ご飯中に6人のお兄ちゃん達に頭を下げながらチケットを差し出す。



翔太「そっか。なら俺いいから他の5人で使えよ」

康二「へっ？」



あっけらかんと答える翔にぃに驚きが隠せへん。


だって絶対ケンカになると思ったし、

何より翔にぃが譲るなんて1ミリも予想しとらんかった…



辰哉「翔太いいの？もしかして仕事休み取れなかった？」

翔太「いや、休みは取れたけど大丈夫！」



いや、全然分からんのやけど…？

休み取れてもチケットなかったら学園祭来れんのに、なんで翔にぃはあんなに自信たっぷりな顔してるん？？


翔にぃの言葉はよく分からんかったけど、『まぁ、翔太がそう言うなら、遠慮なく！』って言って他のお兄ちゃん達はチケットを1枚ずつ手に取った。





思い返せばこの時からやっぱりおかしかったんや…



＿この後学園祭で

俺の身にとんでもない事が起こることを

この時の俺はまだ知らん＿

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