スノさん家族の3つ子ちゃん【その6】

4歳の誕生日と大げんか(リク) ページ14

康二side



ふかざわこーじです。もうすぐ4才です。


あのな、こーじな、もうすぐお誕生日おめでとうやねん！
やからな、蓮くんとラウールも一緒にな、4才なんねん！！


で、こーじいいこと考えたんよ。


幼稚園でな、この前こどもの日っていうのでみんなで新聞紙でカブト作ったんやけど、めっちゃカッコよかったから、こーじがまた作って蓮くんとラウールに秘密でプレゼントすんねん！


内緒やからな。教室の端っこのところでこっそり作ろ。




駿佑「こーじくん何してるん？」

康二「わわっ、みっちー！」

駿佑「なんか作ってんの〜？しゅんもやる〜」

康二「みっちー、シーっ！静かにして」

駿佑「…シーっ。で、何してるん(コソッ)」

康二「あんな、カブト作ってるん。もうすぐこーじ達お誕生日やねん。蓮とラウールにプレゼントしようと思って(ニコッ)」

駿佑「プレゼント！ならしゅんは、こーじくんのカブト作る♪」

康二「ほんま？みっちーがこーじにプレゼントしてくれるん？楽しみ♡」

駿佑「ふふっ、1番カッコイイの作るね」

康二「こーじもカッコイイの作る♪」




2人で仲良く新聞紙を広げて小さな手でゆっくり丁寧に折っていく。




康二「あれ？うまく出来へん」

駿佑「こーじくん、ここはこっちに折るんやで」

康二「ああ！そうやった。みっちーありがとう♪」




分からない部分は助け合いながら、だんだんと形が出来上がってくる。




康二「出来た〜♡みっちー見て、これカッコええやろ？」

駿佑「ほんまや。クレヨンでいろもぬったんやね」

康二「みっちーは？どんな感じにした？」

駿佑「あっダメ！これはこーじくんのプレゼントやから、お誕生日まで見ちゃダメ」

康二「そっかぁ。じゃあお誕生日までガマンする」

駿佑「こーじくん、カブトともう1個何か作らへん？折り紙とか」




折り紙かぁ…


そう思いながら折り紙がたくさん入っている箱を覗くと、キラキラ光る折り紙が目に飛び込んできた。




康二「これや！みっちー、これでさこうして…(ごにょごにょ)」

駿佑「！ええやん！先生に作りかたおしえてもらお！」

康二「おん♪」




みっちーと2人で先生に作りかたを聞きにいく。


先生に聞くと、一緒に作ってくれるみたいでよかったぁ。上手につくれるかな〜ってドキドキしてたから。


こんどは、みっちーと先生と3人でピカピカのメダルを作っていく。



そんなこーじ達を遠くから見てた2人がいた事は、康二はまだ気づいていない。

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