スノさん家族の3つ子ちゃん【その6】

☆不機嫌の理由(リク)☆ ページ12

蓮side



深澤家八男の深澤蓮です。高校に通いながらラウールと一緒にモデルの仕事をしてます。


で、なんだか最近康二の機嫌が悪い。


別にケンカしたわけじゃないし、特に思い当たる出来事もない。
でも、俺とラウールに対して少し素っ気ない気がする。



蓮「康二〜なんかあった？」

康二「なんも無い」

ラウ「嘘だ。絶対何かある。俺たちに隠してる！！」

康二「何もないって！」



リビングのソファに座る康二に両側から詰め寄るが、顔を腕で覆って隠される。



ラウ「何にもなかったらこんな事しないでしょ」

蓮「隠れてないで顔だしな〜」

康二「…」



仕方なしに上げた康二の顔は、分かりやすくふくれっ面。
何その顔、可愛いんだけど。



蓮「なんかあるなら言ってみろよ。全部聞いてやるから」

康二「…ホンマに何もないんよ、ただ…」

ラウ「？何？俺たち関係？」



じっと俺とラウールの顔を交互に見て、だんだんと康二の瞳にうるうると涙が溜まっていく。



ラウ「え〜っ、何っ！？どうしたの〜」

康二「…っ、最近、2人のお仕事が忙しくなってきとるやんか？忙しいのは良い事やって分かってるし嬉しいけど、、…寂しいねん」

蓮/ラウ『『っえ！？』』



寂しいって言った？

ラウールと2人で混乱していると、そんな俺らを康二は気に停めずにそのまま話し続ける。



康二「最近ほとんど一緒に帰れんし、2人で楽しそうに仕事の話して俺だけのけ者やし…俺も2人と一緒にたくさん話したいのにっ、うっ…こんなん我儘かもしれんけどぉ…でもぉ〜」


ラウ「可愛い〜〜〜♡♡え！？寂しかったの？？だから最近ちょっとご機嫌ななめだったの？？え〜言ってくれたら良かったのにぃ〜♡(ぎゅっ)」

康二「そんなん言って、迷惑になりたくないもん」

ラウ「んな訳ないでしょ。こんなに大好きなのにぃ♡♡」

蓮「気づかなくてごめん。康二がそんな寂しがってたなんて思わなかった。兄貴達もいるし、寝る前は部屋で喋ってたし(ぎゅっ)」

康二「にぃ達と蓮とラウはちゃうの！！」



はぁ？何それ、可愛い。

可愛すぎるんだけど。なにこれ。



ラウ「分かった！もう二度と寂しい思いさせない！！！」

蓮「今まで以上に康二中心で生きてく！！」

康二「いやっ、普通に構ってくれればええんやけど…」



康二のリクエストに応えて狭いソファの上、2人で康二をもみくちゃに抱きしめた。



翔太「あいつら何してんだ」

涼太「愛情の確認？笑」


＊リクエスト
康二不機嫌

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