【d!】〔悲報〕この乙女ゲーム、ヒロイン居ないんだが?

45話 ページ46

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Br「はぁ、、はぁ、はぁ……」




疲れた……この学校広杉君じゃん。



ようやく目の前に農園が。




その中には、何かを言い争ってるスマイルとショッピくんが。


わぁお、紫コンビじゃん。




珍しい。




シャークんは……いないね。








……え、何々?
そんなことはいいから、なんでスマイルが農園にいるってわかったかって?





あー、ね……それは、昔のお話なんだよね〜


……ほら、僕が話すとシリアスさが皆無になっちゃうじゃん?だから、その話はまた今度、きんときにでも話して貰いなよ。



















僕じゃない。







……その話をしていいのは、僕じゃない。



















と、その時、



シャ「本物の……紫?」


シャークんの声が。





Br「シャークん!……っ?」


あれ?シャークんと……女の子?


誰だろう。


でも、シャークんがあまり良い顔をしていないところで、何となくわかった。




逆ナンだ。これ。




急いでシャークんの元に駆け寄る。





ん?……待てよ。本物の紫って何だ、?



農園は緑色だし、花も紫色は無い。


残る紫って………








………もしかして、








スマイル……?




シャークんはまだ分かっていない様子だ。



あの女の子は紫の"人"を探してるとしたら、それで、紫がどっちかわかってないとしたら……?













……ショッピくんを身代わりにできるかも。


我ながら最低な考えだと思うけど、それしかスマイルを助ける方法が無い。









急いでシャークんに伝えようとするけど、その必要はなかったみたいだ。




シャークんも、ショッピくんの方を指そうとしていた。


……でも、駄目だ。






綺麗なシャークんの手を汚す訳にはいかない。




ショッピくんに恨まれるのは、僕だけでいい。



僕は、シャークんの手をそっと包んで、下に下ろさした。





そして、僕の指を、真っ直ぐに、











ショッピくんに向けて、指差した。

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