【d!】〔悲報〕この乙女ゲーム、ヒロイン居ないんだが?

４話 ページ5

ぎゃあ!!くんなぁ!!




……ふぅ。何とか逃げ切った……







と、幸せな一時を過ごしていたら、

「「「「キャーーー!!!!!」」」」


と、女子の黄色い声が!!


あー、オレも一度で良いからこんな風にキャーキャー言われたかったなぁ……








あれ今、女子に囲まれてる2人と目があったような……?


気のせいか。


「いや気のせいちゃうから!!助けてや!!」






『あ、嫌です』


オレの今までの経験上、あーいう奴と仲良くなれた試しがないのよ



だから見なかった振りをして

こういう時は、逃げるが勝ち!!


『では。』


「え"!待って!!」



















ふぅ。此処まで来たら大丈夫だろ


『いやー、にしても疲れたな。こんなに走ったの中学生ぶりだぞ?……あ、』



「イヤー、まさかあそこで助けてくれへんとはなぁ……ちょっとショックだったよ?Aちゃん」




くんなよ!!
てかなんでオレの名前知ってんの?


「あー、それならシッマに聞いてや……そんなことよりAちゃん、今夜空いとらん?」


「……ﾁｯ……」



髪が長くてヘラヘラした感じの人は気さくに話しかけて来てはくれるが、もう一人の金髪ヤンキーみたいな人は、俺を見るなり舌打ちをした。



え酷くない?


泣くよ?




鬱「あー……僕は鬱っちゅうもんです。よろしく。んで、こいつはコネシマや。


……機嫌が悪いのは、まぁ気にせんといてやって」





コネシマ「………………。」





『は、はぁ……よろしくです……』










鬱「……はぁ、じゃあ僕達授業あるから……じゃね」






コネ「………………あんな女、無視すりゃよかったやん」


鬱「ちょ!?……ヤバいて聞こえる!後で話そ!」



なんかぼそぼそ喋ってるけど、オレにも聞かせろよ


コネ「…………ふん、気に入らんな」





……え、なんかめちゃ嫌われてない?


泣くよ?





鬱「……あ、あ〜!!こんなにかわいい女の子が、生徒会に入ってくれるなんて……嬉しすぎる!!もう僕死ぬんかな……


ったくシッマ、止めろや。そういうの(ボソッ)」


コネ「ﾁｯ」



『は?』



いやちょっと待て。何処から突っ込めば良い?

まずオレは男だぞ?そして生徒会に入るなんて聞いてないが?









『…………はぁぁ……男っすよ。オレ』





コネ・鬱「「…………はぁぁぁ!?!?」」

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