【d!】〔悲報〕この乙女ゲーム、ヒロイン居ないんだが?

27話 ページ29

ショ「意外に難しいんすね……もう8時っすよ。」

チノ「それなぁ!」


鬱「……てかどーでもいーけど、ゾムとエミさん置いてきてよかったんか?」

コネ「しゃあないやろ。生徒会の仕事がたまっとるけん…

……トントンに怒られるやろ(ﾎﾞｿｯ)」


トン「おい、なんかいったか?」


コネ「いいえ。何も言ってないです」





ひと「はぁ。こんなに人、いなくてもよかったでしょ………」


オス「そうめぅ!


……わざわざ呼びつけておいて、ゲームするだけなら来なかったらよかっためぅ……」




大体1時間くらいゲームして、まぁ、ごく普通のエンド、所謂純愛ルートで終わりました。



















……いや、終わったと思ったんすよ。



片付けしてさあ帰ろうって時に、ゲームが突然光って飲み込まれたんです。





……何いってるかわかんないって顔、せんといて下さい。



でも、俺らは何もできずに、ただただ迫り来る運命に従うしか無かったんです。



確か画面にはなんかの文字が映ってましたけど、よく読めませんでした。








……それからの記憶は、無いっす。一切。




でも俺はラッキーです。


俺エンドで終わってくれた人がいてくれて。


その人から全て聞いたんです。



ここが、あの乙女ゲーの中だってことも。




その人エンドをしたら、その人の記憶が戻ることも。





このゲームを制御し、ｱｯﾌﾟﾃﾞｰﾄを強制的に行える人工知能がいることも。
















……俺は、自分を守ることしか、できなかったんです。

どんどん変わってく仲間達を見ても、何もできなかった。

だって、知らせたらいけない。俺もｱｯﾌﾟﾃﾞｰﾄされるって、わかってたから。



ゲームの進行に邪魔になる人物は、ｱｯﾌﾟﾃﾞｰﾄされて、このゲームにとって都合のいいように操れるようにされるんです。


俺は必死に抗ってきた。

今の今まで。








・



















……でも、もう疲れた。





俺は必死にたくさんの人でエンドさせようと頑張ったんです。



でも、どう足掻いても、もがいても、抗っても、結局は元に戻ってしまう。




俺が出せた成果は、ひとらんさんをこっち側に引き入れれただけです。




まぁ、それもあんたのせいでぱぁですよ。

28話→←26話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す