21話 ページ23
鬱さんとロボロが来てから約2日。
『何にも無い!』
え?ここって乙女ゲームだよね?!
イベント無さすぎんか?
『暇ぁぁあぁ!』
と狂ったように走ってると、
『あ』
キッチンがあった。
オレの母親からは、料理の「り」の字も教えて貰ってない。
だからオレが作れるのは、父が研究に没頭している中、必死に飢えをしのごうと独自で産み出した料理。
その名も……チャーハンもどき!
『あのー、キッチンお借りしても宜しいですか?』
「え!……まぁ、今は使ってないので良いですよ。」
おしっ!コックさんの許可も得たので、久しぶりに作りますか!
________
『かーんせーい!』
チャーハンもどき完成!
知らない土地に来たと言うのに、材料は驚くほど備わっていた。
作るときから興味津々と言った顔でジロジロと見ていたコックさんは、できたと言ったとたんに食べたそうに俺の周りに群がってきた。
……なんか、可愛いな
『召し上がれ』
しゃーなし。皆で食べっか!
「モゴモゴ…………うまっ!」
「な、何だこれは……!」
『だろだろ?美味しいよな!』
「ぜ、是非私達にも、この料理のレシピを教えて下さい!」
『いいよん』
そんなに美味しそうに食べてくれると嬉しいもんだねぇ。
『教えてあげる。
……でもその代わり、俺をこのキッチンに自由に出入りできるようにして欲しいんだ』
いつでも好きな料理食べたいからねぇ
「はい!勿論です!」
「ひとらん様にも、言わなくては……!」
『ひとらん?……誰?』
ひと「僕だよ。」
『びぇっ!……急に後ろから来るなよ……!』
死ぬかと思った。
ひと「君の素晴らしい腕裁きを見せて貰ったよ。
……今晩僕の庭に一緒に来てくれない?」
『いいけど……って、お前、生徒会の人間だろ!』
見たことあるぞ!
すると彼は、少し顔を苦しそうにしかめて、
ひと「……そうだよ。でも僕らは彼らとは違う。
……僕とショッピくんは、彼らとは違う。」
『あ"?』
ひと「いいから来て。ショッピくんも待っている。今日の夜、農園に来て。
……お願い。」
……そんな顔されたら、断れないじゃん。
てか周りのコックさん達が困ってるからやめようぜこの話
『……わかった。』
ひと「本当?……やったぁ」
そう言って彼は、悲しそうに笑うのだった。
・
・
ショ「………………」
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ゆきみん(プロフ) - うわー!すぐ直しておきます!長い間お返事できずすみません……!ありがとうございます💦 (9月21日 17時) (レス) id: cfe897536d (このIDを非表示/違反報告)
枯れた紫陽花 - あの〜、rbrさんは自分のことワイって言わへんで。rbrさんは俺って言うで。ワイって言うのはshp君。マジコメやけど。 (2022年8月27日 15時) (レス) id: 5aa1bb0c09 (このIDを非表示/違反報告)
あおうみ - まじで面白いですね!50mうち11秒台だお☆9秒台でも憧れます♢ (2022年7月23日 22時) (レス) @page3 id: 622d287965 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ - すみません、私は腐女子なので、あーる18も見てみたいッ......という欲があったりしますね.....!私は今のままでもめちゃくちゃ面白いと思っているので、無理に考え過ぎず、更新、頑張ってください!長文失礼しました! (2021年10月1日 21時) (レス) @page17 id: 429bc61a18 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ - 楽しみに待ってますッッ!!! (2021年9月25日 18時) (レス) @page15 id: 429bc61a18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきみん x他1人 | 作成日時:2021年9月7日 18時