15話 ページ16
-Nakamuside-
『はい。……後悔無いです』
……やっぱり皆そう言うか。
Na「残念だけど、あいつはダメだ。
…………スマイル」
スマ「…………そうか。」
それだけを言い残し、彼はどこかへ行ってしまった。
多分他のメンバーにこの事を伝えに行ったのだろう。
Na「次こそはって思ってたのに、、なぁ
……もう俺ら、一生外に出られないのかなぁ。」
そう言い校門に向けて伸ばした手は、門に触れた瞬間
まるで何かに遮られてるようにそれ以上進めなくなる。
空は間もなく、紅く染まってくる時間帯だ。
Na「……さっむ。……戻ろ。」
部屋に帰ったら暖かいココアを飲んで、皆でボードゲームでもしようかなぁ
……そう思って後ろを振り替えると、毎日飽きるほど見ている人影が目に写る。
Br「……ねぇNakamu。あのさ、僕たちどうなるの?」
Na「うわBrooock。いたなら言えよ。恥ずいじゃん」
Br「ねぇ、どうなるの?」
そう言って青い目で必死に見てくるのは、真剣な話をしようとしているというBroooockのちっちゃい時からの癖。
いつもはのほほんとした目をしているくせに。
こういう真剣な話になるといつもBroooockが話を引っ張ってく。
……羨ましい。
Na「分かんない。でもここにしか俺らの居場所ないし。」
Br「……でも♡マークが見えなくなっちゃったよ?」
どんなことをしても憎まれないそのキャラが
……ずるい。
Na「そうだね。」
Br「今までは運良く僕らだけアップデート?されなかったけど……そろそろ、されるのかな。そしたら僕、Nakamu達のこと、忘れちゃうのかな。嫌っちゃうのかな。」
自分がどれほど酷い目にあってても他人を思いやれる優しさ。
……欲シイ……
Na「……分かんない。」
Br「そんなの、嫌だよ!僕!」
いやいやいやいや、何考えてんだよ俺!
Broooockは!
Broooockは、
Broooockは俺の…………
その瞬間、ガツン!と何かに殴られたような痛みが体を襲った。
「アレ? Broooockッテ、モシカシテ邪魔?」
Br「……?……Nakamu?どうしたの?」
そんな事、無い!
……そんな事無いって思いたいのに、正常に動いてくれない体が、
疑問を振り払えない脳が、
…………俺を、壊して行く。
ガガガ……ピー……
アップデート完了。アップデート完了。
……五秒後ニ,再起動致します。
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ゆきみん(プロフ) - うわー!すぐ直しておきます!長い間お返事できずすみません……!ありがとうございます💦 (9月21日 17時) (レス) id: cfe897536d (このIDを非表示/違反報告)
枯れた紫陽花 - あの〜、rbrさんは自分のことワイって言わへんで。rbrさんは俺って言うで。ワイって言うのはshp君。マジコメやけど。 (2022年8月27日 15時) (レス) id: 5aa1bb0c09 (このIDを非表示/違反報告)
あおうみ - まじで面白いですね!50mうち11秒台だお☆9秒台でも憧れます♢ (2022年7月23日 22時) (レス) @page3 id: 622d287965 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ - すみません、私は腐女子なので、あーる18も見てみたいッ......という欲があったりしますね.....!私は今のままでもめちゃくちゃ面白いと思っているので、無理に考え過ぎず、更新、頑張ってください!長文失礼しました! (2021年10月1日 21時) (レス) @page17 id: 429bc61a18 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ - 楽しみに待ってますッッ!!! (2021年9月25日 18時) (レス) @page15 id: 429bc61a18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきみん x他1人 | 作成日時:2021年9月7日 18時