【d!】〔悲報〕この乙女ゲーム、ヒロイン居ないんだが?

11話 ページ12

らだ「はーい、Aの部屋はここね。じゃ、チーノ後よろしく〜」



「はい!分かりました!」



えーと、何があったかと言うと……




寮を紹介されてましたね!

それがショッピくんの強い願望の為、なんとオレ、生徒会・風紀委員専用の寮に入りましたね!


なんかもう逃げるの無理だわ……諦めたよね、もう。



オレが黙っていると、目の前の人が満面の笑みで話しかけてきた。



「よろしくっす!俺チーノって言います!


……Aさんですよね!名前は聞いてますよ!ショッピとトントンさんから、ですけど……あ、俺のこと知ってます?知ってますよね!」


全国のチーノファンの人に先に謝っておく。ごめん。



あなたことなんてしらねーーーーよ!!!(530万デシベル)



ふぅ。


またもや急に黙ったオレを怪しんだ顔で一瞬見たチーノは、すぐもとの顔に戻ってヘラヘラ笑いながらこう言った。



チノ「どしたんすか?急にw



……あてか、ちょっとこっち来てくださいよ」



と言われて、すぐに反応できなかったオレは、人気の無い場所へとつれていかれた。














瞬間、






ﾄﾞﾝ!


チノ「なぁどういう方法つかったん?」



えー皆様に悲報です。

まず彼は人気の無いとこに着いた途端表情ががらりと変わりました。


そしてオレは人生二度目の壁ドン(しかも二回とも男)にされています。


さらにオレは意味のわからない質問をされています。


切実に助けてください。





『あのー、なんの質問かさっぱりなんですが……』



チノ「あいつらが初めて会った人にこんなにグイグイ行くわけ無い。なぁ、どんな手つかったん?」



成る程。



誰にでも優しいトントンさんは置いといて、

女嫌いなコネシマさんや何でも無関心のショッピくんがこんなにぐいぐい行くなんて珍しくてオレが何かしたんじゃないかって疑ってるというわけだな





チノ「残念やったなぁ?どうせ上手くやったと思っとったんやろ?俺にばれると思っとらんかったやろ?」



こいつ……意外と鋭いな



『何も使ってないすよ』




チノ「……ほーん。あくまで貫くか……」




『そもそも嘘ついてないっすもん。』




チノ「……なら覚えとき。俺はお前を信じてない。」



『あ、はい。』




A、16歳。初めて宣戦布告をされまし……た?

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