絶対王政☆【wrwrd!】【男主】

隣人 ページ26

2人だけで国全体の事務仕事を回していた先日から
城内のみの事務仕事にうって変わった今

2人には減り過ぎて書類執務室(ここ)にはもう何も無かった。


「…仕事をしに来てみた」と言い、
周りを見渡しては

無いと確信して
今しがた来たA国王陛下その人は


踵を返した。


急な登場や退場に驚きと驚きで完全に固まる2人。
国王はガン無視【この場は大渾沌☆】




『あぁ…トントン』

出ていく前、Aは赴ろにコチラを振り向いた。


2人はこの前あった時から違和感を感じれた
少し生気が感じられない、
全てを見下す様な冷えた眼差しを浮かべて
そうトントンに声をかけた。


まだ年端もいかない5歳の少年の目には見えなくて
不釣り合いで
けれども当たり前のようで

ソレが何だか恐ろしく感じたのか、トントンは上擦る声で必死に返事をした。
｢え！？あ、はい！？｣





『……。なんでもない』

一瞬の間
けれども数十分経ったかのように感じられていた



『…外務将長と軍隊師で話す。グルッペン。
数分後王の間に。』
「い、Yes、A」
グルッペンの返信を聞いて


国王はその瞳は何も映さず、扉を閉めた

「…はぇ？」

ｶﾞﾁｬﾝ
扉が閉まる音だけがこの部屋に残った。








そんなこんなで息をしていたことすら忘れていたと感じる数十分間


完全に固まっていた2人は、同時に顔を見合わせた。



｢…なんか気に入られた…？なトン氏｣

グルッぺンが口を開いて、やっと静寂が終わる


｢…いや、え？｣

ナンデ？気に入られた？え？

怒涛の勢いで訪れた思考や感情に未だ整理はできず
トントンの脳は混乱を極めた



「…ま、あともう少しでまた忙しくなるから…
やるゾ…」
そんなことお構い無しにグルッペンは遠い目をした。

「はぇ俺ら、
社畜極めてんだよなぁ…」

混乱した脳の整理を諦めれば、今さっき投げかけられた問にのみ答えを出すことにした。


「ふっ当たり前だよなぁ…？
むしろお前じゃ無きゃ頼めないんじゃ…」








「…。(…外務将長と軍隊師…か
そんなお偉いさん達の集まりに…。俺(ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ)…？
政体制の実質白紙。
ソレを考えると、新しい政体制をあの国王が作りたいのは、この集まりの場がそれらを作る場であることは、
明白なはず。
そこに、どうして俺(ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ)が呼ばれたんだ…？)」

何かを諦めたように天を仰ぐ親友の横で、
密かにグルッペンは不安の表情を浮かべた。

…(cherry picking)→←従(?)者 達

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