従(?)者 達 ページ25
『はぁ…』
王座の間に小さい音が流れた
ただ広い室内の中で聞こえるのは、ペラペラと本をめくる音、そして先程流れた、そう
怪訝そうに顔を歪めてAがついた溜め息。
先日挨拶に来た青年は、言葉正しく大臣のポジションに就いたらしい
朝方からAの横に立っていた
「A国王陛下、よろしいでしょうか」
『…？』
Aは視線だけを青年に向けた
「その、大変申し上げにくい事なのですが、
A国王が燃やされた書類の件について多くの貴族達から謁見の申し出が来ております」
『…』
『…そう』
少し考えた素振りを見せた後、Aはソレだけを告げた
「いかが致しますか？」
『…来たいなら来ればいい』
「そのように伝えさせて頂きます
それと、コレは別案件なのですが、
強大さを誇る我が軍の上層部にぜひ推薦したい者が数名おります
前の戦で成果をあげたも家系と繋がりがあるものですのできっとお役にたてます
ご検討の程よろしくお願いします」
『…ん
もう下がっていい』
｢ですが今日1日…」
青年は食い下がろうと声を発する
『下がっていい』
｢…失礼します｣
Aの再三の声に礼をして王座の間をでた。
さて。
『難しい…』
話になってきたな
小さき王はその座で独り苦悩をひとつ零した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
｢｢はぁ…｣｣
書類執務室に大きな音が2つ流れた
目眩がするほどの紙束に囲まれていた部屋は2つの職務机だけが置かれていた。
そして先程流れた2つの音、そう
顔を歪めてグルッペンとトントンが
深い深いため息をついたのだった。
「トン氏…頭が痛いゾ」
「グルさんわかる。あの子…ムチャクチャや…」
「貴族連中の要らん書類を、全部燃やしたかと思えば、それに対する批判の文書の山…！｣
「ソレに対してはまぁ、仕方ないな！そりゃそうなるわな！って！思うけど！！！」
「かと思えばソレの対応がまた全部燃やせで！」
「来るなら来い！文句は直接言いに来いとか…！」
「「もうムチャクチャや…！」」
「「…。」」
ﾊﾞﾝｯ
グルッペンは机に両の手の平を叩きつけ
「…。あの子、もう絶対コレは大人に刺されるで」
トントンはこめかみを押さえて空を仰いで
「「はぁ…」」
深い何かを外にだすように、また息を吐いた
『…その大人は目の前に居る？』
｢｢!?｣｣
いつの間にかこの部屋にあの王
A・アルメティアが腕を組んで2人の前に立ち
ｰ君達も私を刺すのだろう
孤独を溶かした色の両眼で見つめていた
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グラ - 折角出会えたのになぜ…更新を願う今日この頃 (3月26日 1時) (
レス) @page32 id: 35655b53f5 (このIDを非表示/違反報告)
柚子の子(プロフ) - まじでずっと更新待ってました。ありがとうございます。この作品大好きです (6月21日 0時) (レス) id: 6d1c390153 (このIDを非表示/違反報告)
いかずち∀(プロフ) - ミミネコさん» コメントありがとうございます！少年少女とd！の皆様がきっと性癖なんだなって最近気づきました(笑)これからも絶対に好きになる文章を書くので楽しみにしててください！ (2021年9月12日 1時) (レス) id: f8745662d3 (このIDを非表示/違反報告)
いかずち∀(プロフ) - 蓮さん» コメントありがとうございます！頑張ります！！めちゃくちゃ励みになります！ (2021年9月12日 1時) (レス) id: f8745662d3 (このIDを非表示/違反報告)
いかずち∀(プロフ) - すこさん» コメントありがとうございます！文章よ！降ってこい！と祈りながら完結目指したいと思っております！絶対に良い！と言わせてみせるので！！これからも応援よろしくお願いします！ (2021年9月12日 1時) (レス) id: f8745662d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いかずち∀ | 作成日時：2019年9月10日 19時
