( 続 ) 温 度 差 ℃ ___ Reo . S

61℃ ページ11

( 玲於 side )






「 ん、おいひー！ピザなんて久しぶりに食べた 」


玲於「 めっちゃうまそうに食うじゃん(笑)」





今からこいつを脱がせて
俺だけのモンにしてやろう、って時に

タイミング良く鳴った腹の虫。

しかも Aも同時に鳴ってんの

ほんと俺らって … 似てるのかも





「 1人だとこんなの頼まないもん 」


玲於「 そう？俺ねー、結構出前とか頼むよ 」


「 今度頼む時私も呼んでね？それで割り勘しよっ 」







口の中いっぱい入れて、ほっぺはハムスターみたい

嬉しそうにもぐもぐしてんの 可愛いな。

… さっきまであんなに女の顔してたくせに

まぁ俺も人の事言えないんだけど。
だって、腹減ったし






玲於「 いっそのこと、同棲しちゃう？」

「 えっ 」




驚いたのか、ピザに乗ってた具材ポトって皿に落として俺の事見つめる

ただでさえ隣に住んでんならさ

別に同棲したって、そんな変わんなくない？





「 いや、ちょっとそれは … むり 」


玲於「 なんでよ 」


「 毎日暮らしてたら、私の嫌なとこ見せちゃうもん … 」


玲於「 そんなのお互い様だし 」


「 寝起きとか、ブッサイクだし … すっぴん恥ずかしいもん 」






やっぱり、Aも考えること女の子なんだな

いつ会っても メイクだってキチンとしてるし
手を抜いてないっていうか

髪もサラサラだったり、結んでたりしてる





玲於「 俺だって、ヒゲ生えたり 顔浮腫んだりするよ。」


「 玲於くんは何したってカッコいいからいーの 」





… なんだよそれ。

Aだって何したって俺 嫌いにならないと思うよ

ちょっとガキみたいなとこも
女の顔するとこと全部 好きだから


なんてこと、本人には恥ずかしくて言えないけど



なんかよく分かんねえけど

やんわり同棲断られたよね、俺







* * *





玲於「 あ、風呂入る？」

「 … え？」


玲於「 どうせ入るんなら済ませてけば？」


「 いや、でも着替えないし … 」


玲於「 俺ので良ければ、貸すし ジャージとか 」






なんて、ほんとはメシ食った後何していいか分かんない俺

さっきあんな事あったし … その、ね

続きをしていいものなのか？って

俺もまだAとは勿論

男女のイロイロにそんな慣れてる訳じゃないし






「 じゃあ … 入ろう、かな？」


玲於「 ん。今沸かすね 」




お風呂を沸かすボタンを押し

Aに貸す服を探しにクローゼットへと向かった




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