杖に魅いる２【ハリーポッター】 (ページ23)

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第23話ページ23

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『ロンの吠えメール、ビックリしたね』

「ええ…」

『モリーさん、怒ると怖いのね』

「ええ…」

何を喋りかけてもハーマイオニーは上の空だった。
なぜなら、次はギルデロイ・ロックハートの授業だからだ。

『は、ハーマイオニー？』

「やめといたほうがいいぜ。どうせきみ以外の女子はみんなそうだ」

ロンはつまらなそうに言った。
周りを見てみると、ハーマイオニー以外にも女子は全員授業はまだかと心待ちにしているようだった。

『やになっちゃう。』

「はは、そうだね」

ハリーはAの不貞腐れた顔を見て思わず笑った。すると、教室の白い階段からロックハートが姿を現した。

「皆さん！闇の魔術に対する防衛術の新しい先生を紹介いたしましょう。私です。」

『そんなの知ってるわ。どうしてそんなこと言うの？』

「Aしーッ、静かに」

勲三等マーリン勲章受章。
闇の力に対する防衛術連盟の名誉会員であり雑誌『週刊魔女』のチャーミング・スマイル賞５回受賞。

ロックハートは自身の自慢を、冗談を交えつつあたかも謙虚な姿勢で話した。

「はぁ。なんて素敵なの」

ハーマイオニーたちはますますトロンとした顔になり、男子はそれを冷ややかな目で見ていた。