【銀魂】宇宙船の旅で Ⅱ【神威】 (ページ13)

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『あ、あのな、神威…』

「ん？どうしたの？」

『いくら行動を一緒に…って言われてもこの距離感は何なんだ…？』

神威はAに張り付いたように隣にいる。
距離もいつもより近いので、団員達の目が痛い。

「だって、こうしたら誰も近寄らないよ？」

『いや、そうかもしれないが…みんなの目がな…』

何人かの団員が話しかけてくることも少なくはない。

「Aさん達…今日はどうしたんだ？」

「団長、さすがです…」

『い、いや、これはな…』

「恥ずかしがらなくてもいいんですよ！」

話しかけられる度に説明するのもそろそろ疲れてきた時だった。

「まあ、しょうがないよ」

『もう少し離れればいい話なんだ…近すぎる』

「えー」

『まあ、他の団員にも協力をして貰えているから悪い事ばかりではないんだが…』

「ほら、俺がやってる事は普通だよ」

『正当化するな！』

「おーい、お二人さん」

阿伏兎が2人に話しかける。

『阿伏兎！助かった』

「何もしねぇよ。ほれ、任務の連絡だ。本来ならこういう連絡も秘書の役目だがな」

『私にはそんな連絡来てないぞ？』

「あ？俺のとこだけに来てんのか？まあいい、今回は少人数での作戦だ。団長と嬢ちゃんで出撃団員を考えてくれ」

「へぇ、少人数なんて珍しいね」

「今回は取引、商売だからな。闘いとは訳が違う」

『今まで戦闘任務ばかりだったからな…私は役に立たないぞ』

「Aにはぜひ出てもらいたいね。今後も色々とやらせる予定だし」

「嬢ちゃんはただの女ではないが、やっぱり物腰のやわらかさってのは話をする上では重要でな」

「男ばかりいてもつまんないって事だよ」

『微妙に褒めてないだろ』

「まあ嬢ちゃんに頭が回るとは思えないが、経験としては積んでもらいたい。秘書をやるならな」

『できればやりたくないんだがな…』

「文句いわないー、ほら決めよ」

『わかったよ、やるしかないんだろ…』

「今回は任せたぞ。俺は例のことで忙しいんでね」

阿伏兎はまた対応に戻った。

『私のところに連絡がなんで来なかったんだ…？』

「通信障害？Aのまわりで変なこと多いね。まあ確認してみようよ」

『そうだな…』

一旦、Aの部屋に戻ってみることにした。