３８ ページ38
永瀬side
あの手術の日から早いことで3日が経った。
優太の目は覚めへんくて、未だICUで眠り続けてる。
みんなで優太のところにいたかったけど
職業柄、何日も休みをもらうなんてことできんかった。
今日は紫耀と海人は収録、神宮寺は雑誌の取材で
病院に来てるのは俺と玄樹。
玄「もう3日経つんだね、」
「優太、いつになったら目覚めるんやろな。」
玄「…寂しいよね。」
ふわっと優太の頭を撫でる。
最近、気がついたら優太の頭を撫でるようになってた。
なんだか、遠くに行ってしまいそうなんや。
そのときだった。
ゆっくり、ゆっくりと優太の目が開いた。
「ゆ、うた...？」
その呼びかけには反応せず、ただ天井を見つめている。
玄「お、おれっ、先生呼んでくる、！」
玄樹がすごい勢いで病室を出ていく。
「優太、わかるか、？ 優太、！」
優太の手を握り、必死に呼びかける。
ばたばたとお医者さんが入ってきて
俺は後ろに下がった。
俺と玄樹はただその光景を見ているだけ。
医「永瀬さん、岩橋さん。
岸さんは今、目を覚ましました。
ですがもう前のように話すことは難しい状態です。
日が経つにつれて回復していくとは思いますが、
今はゆっくり、ゆっくり岸さんとお話してあげてください。
ある程度、回復してきたら放射線治療を始めたいと思います。」
どんどん告げられていくその言葉に黙って頷くことしかできなかった。
前のように話せない、という言葉が引っかかり
優太に話しかけてみる。
「優太、、？」
優「れ、、ん、
い、わ、、げ、ん...」
その時、やっとお医者さんの言葉が理解できたような気がした。
あの優しくて綺麗な声じゃなくて、
掠れてて声も出しずらそうやった。
玄「無理して話さなくていいからね、」
優「あり、が、、と。」
ついこの前まで普通に話してたやん、
いつもの天然で笑わせてくれよｯ...
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 166人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうか(プロフ) - オレンジさん» コメントありがとうございます(^^) 推しは当たり前の存在ではなくていついなくなるかもわからないですもんね、、コメントすごい嬉しかったです(；；)更新頑張ります！ (2019年10月21日 21時) (
レス) id: d1f9b6b7de (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ(プロフ) - いつも楽しく拝読させていただいています。この小説を読んでいくうちに、推しはいて当たり前の存在ではない、出会えた奇跡や生まれてきてくれたことへの有り難さを再確認しています。。。これからも優太くんを好きでいようと思えました、更新頑張ってください！ (2019年10月21日 0時) (レス) id: 012e34ef65 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか(プロフ) - なす。さん» コメントありがとうございます(^^)頑張ってくださいと言われると頑張れるので一生懸命更新しますね笑 (2019年10月14日 0時) (レス) id: d1f9b6b7de (このIDを非表示/違反報告)
なす。(プロフ) - 面白いです！更新頑張って下さいヽ(｡･ω･｡)ﾉ (2019年10月13日 19時) (レス) id: 7de1f4b97c (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか(プロフ) - あいあいさん» コメントありがとうございます(^^)これからも頑張るので読んでくれると嬉しいです！ (2019年10月12日 23時) (レス) id: d1f9b6b7de (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうか | 作成日時：2019年10月8日 19時
