38コール 助言者 ページ40
*
『嘘ですね』
キッパリと云い切った
「…バレたかぁ」
太宰さんはいかにも残念そうに、首を傾げる
挙句の果てには、「てっきり騙されてくれると思ったのになあ」なんてぼやいていた
『そんな安い女ではありません。なめてもらっちゃあ困ります』
「君、出会った時よりも、だいぶたくましくなっているね…」
誰の影響かな?と太宰さんは呟いた
本当、誰の影響だろうと心の中で微笑んだ
『……でも、なんでこんなことを?』
と、太宰さんは一瞬きょとんと此方を見て、
しょうがないなあ、とでもいうようにため息をついた
「____ねえ、本当にわからないの?」
その声は私の中で響いた気がした
『え………?』
「本当は、わかっているでしょう?」
『わかっているって…………』
「君は私に嘘の告白をされた時、一体
私が思い浮かべた人…
光る蒼い瞳に、黒帽子
横暴だけど、優しくて、
それから笑顔が素敵で______
何も云えない。私は唯、太宰さんをみつめることしかできなかった
「駄目だよ。その気持ちを知らんふりしちゃ」
まるで、何も知らない子供に注意をするように、そして、教え諭すように太宰さんは云う
その鳶色の瞳が、私を捉える
「今、君が考えたこと。それが答えさ」
そうだ。
私は______
*
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水瀬琥雪 - うぅ…好きです!!こう言う恋も素敵だなぁ… (2022年12月21日 22時) (レス) @page46 id: 27e17eb645 (このIDを非表示/違反報告)
もち - 六さん» そうなんですね。ありがとうございます。 (2022年3月1日 19時) (レス) id: 71a9499b2d (このIDを非表示/違反報告)
六 - もちさん» あ、混乱させてすみません。もう自分が通報したので消えましたが、この葵って人、謝った後「なんて言うとでも思った?wwおばさんww」って返しててあまりに失礼だと思ったので介入しただけです… (2022年2月26日 0時) (レス) id: e32b92c4c5 (このIDを非表示/違反報告)
もち - 六さん» どういう状況すか?よくわからないんですけど。 (2022年2月24日 0時) (レス) id: 5b4b0a933b (このIDを非表示/違反報告)
六 - 名無しさん» 名無し、お前は間違ってないぞ。評価1000評越えが羨ましいキッズが妬んでアンチコメしたらばっちり言い返されてキレてるだけだからwこういう奴は相手する価値ない。無視しようぜ。 (2022年2月8日 1時) (レス) id: 7b7a62c26c (このIDを非表示/違反報告)
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