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「夏休み何すんの?」
「えぇ…勉強」
「おいおい、夏だぜ?外行こう?」
「インドアなんで…」
「キャンプ行こ〜」
「話聞いてた?」
中庭のハンモックに座りながら向き合っているきんときと喋る。
今は他の教科でテストをしているので暇を持て余してる人は学校の何処かで暇を潰している。
というかこの人、次の時間テストだと思うんだが。勉強しなくて良いのだろうか。
問題起こさなければ学校出てよし。
帰ってくるなら学校から出てよし。
というかなりゆるゆるな
某無印良品で買った掌二つ分の家庭科用ノートを開く。
見るふりをしてきんときの話を流そうとするがきんときはお構いなく話しかけてくる。
「暑くない?」
「中庭行こうって誘ったのはきんときじゃん。中行く?涼しいとは限らないけど」
「行こ〜」
ハンモックから降りようとすると、先に降りていたのかきんときが手を差し出してくれる。本人はエスコートする予定らしい。
「きんときってモテそうなのにね」
「断ってるからね〜。面倒臭いし」
「…そういうところ…」
言いかけた言葉をきゅっと口を閉ざして止める。
「…なに?」
「いや、なんでも。暑いから早く入ろ」
「はいはい」
こういう時にあの時みたいに水かけて欲しい。あと人達はテストを受けているのだろうか。
なんて思いながら校舎の中へ入って行く。
―――――
「生徒会室涼しすぎ…」
「…だね…」
「はいはい」
今日はげんぴょん先輩だけが滞在していた。
げんぴょん先輩は普通に勉強をしているらしく、その姿は珍しい。
放課後に強制的に連れてこられるときがあるが、その時はほぼぐちつぼ先輩らと遊んでいる姿しか見かけられないからだ。
「あ、俺飲み物買ってきます」
「行ってらっしゃい」
「ばいばい」
私とげんぴょん先輩はきんときに向けて手を振る。
きんときも振り返して、足音を立てて廊下を歩いていったのだった。
話す話題がない為どちらも無言のまま自習をする。
「ねぇねぇ」
「…はい。どうされました?」
教科書を見ていた手を止めてげんぴょん先輩の方に視線を向ける。
「きんときさんといつ出会ったん?」
「…今聞きますか…そうですね…」
特に断る理由も無いので過去の思考を巡らせながら、教科書を黙読する。
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コミックアルナ12月号!!!
白物語の下敷き!!!
絵が可愛すぎワロタの大冒険。
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ゆいな(プロフ) - ナナ(咲海)さん» あのパンダさんみたいにやらk……んん、コメントありがとうございます!読者様も御身体に気をつけてください。 (2022年12月2日 22時) (レス) id: a2749f031c (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(咲海)(プロフ) - すみません、初めてのコメントこれはやらかしですよね()いつも面白くて見てます!!体に気をつけて更新頑張ってください!! (2022年12月2日 7時) (レス) @page34 id: 3f154df861 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(咲海)(プロフ) - ア…本………カイタイ……(うつった) (2022年12月2日 7時) (レス) @page34 id: 3f154df861 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - 紅さん» 初コメありがとうございます!もっと面白いって思ってくれるように邁進いたします!多分 (2022年11月22日 18時) (レス) id: a2749f031c (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2022年11月21日 19時) (レス) @page13 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆいな | 作成日時:2022年11月18日 17時