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冷えた体が暖かさを求めている。
震えてしまうのを抑えて布団の中へ潜る。

何故こうなったのか。

女性の先輩に呼ばれ、何かと思いきや魔法で水を掛けられた。その上少しだけ暴言を。
笑いながらどこかへ行った背中を見つめていた。
何故こんなことをするのだろうと。
想定するなら嫉妬心。という所だろう。執行部達と話している私が気に入らなかったのかもしれない。

しかも、あまり人の通らない別館。
職員室前でもないので気付くわけも無い。
幸い保健室が近くにあって良かった。

彩の魔法は物理的には強い。何にも負けないが、魔法で対抗ができない場合がある。それが不便だ。

今日の五六時間目は授業は受けることが出来なさそう。

くしゅっと小さなくしゃみを出して布団の中に深く潜る。

少しは暖房は入っていてまだマシだがかなり寒い。

保健室にいる先生は居らず勝手に温度を上げていいのか分からない為何も出来ない。

念の為カーテンを締めてベッドに潜る。
寒さを感じながらも少しだけ眠る事にした。

ーーーーー

「ん…?」

話し声が聞こえてきて薄ら目を開けていく。

「あ、起きちゃった」
「うわ、ぐっちのせいだ」
「…先輩…とこんそめくん…?」

目を開けていくと、目の前にぐちつぼ先輩とこんそめくんが居た。

「…授業は…?」
「寝ててもそんな事考えるのかよ…体育の授業で怪我して来た」
「俺はそれの付き添い」
「…そう…」

まだ少しだけ眠たくて曖昧な返事が出てくる。
すると、こんそめさんはジャージを脱ぎ出して布団をガバッと剥ぎ取って自分の体の上に掛けてくる。

「んぇ…」
「…寒そうだったから。掛けておくね。要らなかったら使わなくていいよ?」
「有難く使っておきます…」

再び毛布を掛け直してくれる。

「こんそめ…優しいな」
「ぐっちこそ濡れてた布団風で乾かしてたじゃん」
「…ぐちつぼ先輩って…ツンデレですか…」
「ちげーし。何言ってんの?」
「ぐっちうるさいよ」

耳を塞げばこんそめくんが注意をしてくれる。
…あれ、先輩ってどっちだっけ。

手当ては既にしていたのか、こんそめくん達はそさくさと帰って行く。
座っていた椅子をちゃんと定位置に戻して、カーテンも戻してくれた。

…カーテン一度覗いたんだ…と思うと、こんそめさんが止めたのかな…とか、ふふ。と来てしまった。

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テストのやり直しめんどい
したくないたすけ

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ゆいな(プロフ) - ナナ(咲海)さん» あのパンダさんみたいにやらk……んん、コメントありがとうございます!読者様も御身体に気をつけてください。 (2022年12月2日 22時) (レス) id: a2749f031c (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(咲海)(プロフ) - すみません、初めてのコメントこれはやらかしですよね()いつも面白くて見てます!!体に気をつけて更新頑張ってください!! (2022年12月2日 7時) (レス) @page34 id: 3f154df861 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(咲海)(プロフ) - ア…本………カイタイ……(うつった) (2022年12月2日 7時) (レス) @page34 id: 3f154df861 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - 紅さん» 初コメありがとうございます!もっと面白いって思ってくれるように邁進いたします!多分 (2022年11月22日 18時) (レス) id: a2749f031c (このIDを非表示/違反報告)
- とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2022年11月21日 19時) (レス) @page13 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆいな | 作成日時:2022年11月18日 17時

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