無神経な瞳【gnki】【ωt】

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入学をして数日。
クラスの人達も学校生活に馴染んできた様子。
でも私はこの空気感が嫌だった。
そんな人達でもないと思うしそんな余裕無いかもしれないけど、隙あらば冷たい目で見られているようで。

たらこさんやかねごんさんが居なかったら所謂ボッチと言うやつだったのだろう。

登校をした後の少し時間がある朝休み、スマホ持ち込み可能なのでタブレットを持って来てアニメを見ていると、肩を叩かれる。
イヤホンを外せば、かねごんさんから、

「こんそめが呼んでる」
「あ、そうなの？ありがとう」

敬語を外せる程それなりには仲良くはなったらしい。
タブレットを閉じればこんそめくんの元へ向かう。

「どうしたの。こんそめくん」
「学習委員、放課後集まりあるからって」
「そうなの？ありがとう」

こんそめさんも学習委員らしく情報通達が早い。
多分仲良しだろうから教えて貰っているのだろう。

「一緒に行く？」
「え？」
「教室まで」

場所どうせ分かんないでしょ。と、言われる。
ここの学校はかなり広い為迷いやすい。
図星だった為何も言い返せない。

「別館二階だったから」
「うん。行く行く」

激しく頭を上下に動かしながら頷く。
普段行かないからこういう所に行けるのは楽しみである。
学校案内とかないからね。生徒手帳の中に地図は入ってるちゃ入ってるけど。

こんそめくんとお別れして、アニメの続きを見出そうとする。

「どうしたの？かねごんさん」
「いや、何見てるのかな〜って」
「一緒に見る？」
「見る」

ブルーテュースの無線イヤホンの片方をかねごんさんにあげる。
線で繋がっていないから、近距離で近付いて見る事はないから便利だ。

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