赤い宝石Ⅱ〈×ym〉 (ページ4)

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『じゃあ明日。おやすみ』と、かわいいスタンプと共に送られてきた。

『おやすみ』と送ればまた直ぐに既読が着いた。

ここ最近忙しかったため、珍しく散らかっている部屋を見渡す。

掃除しなきゃ。

｢やまちゃん！久しぶり！｣

インターホンがなりドアを開ければ心底会いたかったと言うような顔をして圭人が立っている。

｢久しぶり。急にどうしたの？｣

｢やまちゃんに会いたくて｣

リビングに向かいながら聞けば前と変わらない優しい笑顔で答える。
この声をどれだけ待ち望んでいたか。

｢ごめんね。ずっと連絡しなくて｣

会いたくて。という圭人の言葉に反応しなかった俺が怒っているとでも思ったのだろう。
悲しそうな、でも少し嬉しそうに謝る圭人。

｢…もう会えないかと思ってた｣

｢え？｣

俺の発言に目を丸くして驚いている様子が少しおかしくて、
｢ふふ。俺これから一生圭人に会えないのかと思ってた。寂しかった｣

笑っていたはずなのに最後の方では声が震える。
俺の情緒大丈夫かよ。

｢やまちゃん、泣かないで｣

｢っ！…泣いてねぇ！｣

目から水が出てるだけだ。と言えば困ったような顔をして微笑む圭人は昔と全然変わってなかった。

｢ねぇやまちゃん。一緒に住もう｣

｢…え？｣

｢俺のせいでやまちゃん泣かしちゃった。ごめんね｣

俺の頬をサラリと撫で、目から出た水を軽く拭き取りながら謝る。

｢でも、同居って…恋人同士が、するでしょ…｣

次に返ってくる返事に期待を込めながら言う。
まあ、ほぼ分かってるようなもんだけど。

｢じゃあ恋人になろう｣

ほらね。

｢仕方ないな。いいよ｣

｢流石やまちゃん。優しいね｣

優しいのはどっちだよ。
っていう言葉は飲み込んだ。きっと言っても変わらない。

｢もうどこにも行かないでね｣

｢ふふ、仕方ないなぁ｣

ニコニコしながら俺の頭を優しく撫でる暖かい手。

知念、俺素直になれたよ。
これのどこが素直だ。って言わないでね。

これが俺にとって圭人への素直なんだから。

｢あれ、隈あるけど大丈夫？やっぱ忙しかったよね、無理言ってごめんね｣

｢ち、ちが、これは、昨日掃除してたから…｣

｢寝る間も惜しんで？｣

｢…圭人のくせにいじわる｣

end

お久しぶりです。
なんかグダグダです。なんだこれ。

みなさんお気付きだと思いますが私スランプに入りました。｢文才ねぇやつが何言ってんだ｣ってなってると思いますが、私もそう思います。なので更新さらに遅くなると思います。すみません。