愛されJW最年長(続きの続き) (ページ8)

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side 中間

劣情にまみれた昨日の行為。

それがバレるのが怖くて、今日は楽屋に来てから一度も濱ちゃんと目を合わせる事が出来ない。

二人きりの空間であれば俺の行動は不審に思われただろうが、騒々しいメンバーの存在に助けられ数十分一度も会話がなくとも相手に違和感を与えずに済んだ。

桃「のーんちゃんも頑張ったから頭なでて！」

なんて可愛らしく甘えてくるのんちゃんに癒されつつも、俺を好きでいてくれているこの真っ白な存在に対して自分の汚い情に罪悪感が沸いた。

もちろん濱ちゃんとは付き合えない。
本人に気持ちを伝えるつもりもないが、他のメンバーは別だ。

俺にまっすぐと向き合ってくれた皆には、どんな形であろうと俺の感情は伝えなければならない。

そう思い着替えに向かうのんちゃんを引き留め、しっかり話をしようとこの後の予定を確認した。

だがどこか気まずそうな表情を浮かべ、のんちゃんは硬直したようないつもと違う声で断りを口にした。

黄「そっか、ほんならまた時間ある時にでもメシ行こーや」

以前までなら予定があっても「この日なら空いとる！」と代案を出してくれるのんちゃんだが、それすらもなく俺から話を切り上げた。

対した出来事でもないのに濱ちゃんを好きだと自覚してしまった俺の脳内はいらん想像が台風のようにぐるぐると渦を巻き支配する。

もしかしたら、濱ちゃんの彼女ってのんちゃん？

だから今日もそんなに距離感が近いん？

濱ちゃんの視線の先に映るんは、

もう俺じゃないんよな

ただのメンバー同士のじゃれ合いにすら、すさんだ見方をする自分が嫌になる。

妄執に囚われた俺を客観的に眺める自分が何処かにいて、蛆虫のように汚い存在に吐き気を覚えた。

橙「淳太くん気分悪いん？」

黄「･･･んや、ロケのしんどさまだ残っとるだけや」

橙「あらキツかったもんなw
この収録終わったら帰れるでも少し頑張ろ！」

ごめんな、照史

心配してくれている照史に、俺は適当に肯きながらずっと二人から視線を反らせずにいた。

本当なら照史にも話さなければならないのに、今はそんな気にすらならない。

スタッフに呼ばれメンバーが続々と部屋を後にする。
俺も考えを振り落とすようにゆっくりと頭を振り、ソファから立ち上がった。

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