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誰もいないジェシーの病室で、そういえば朝からみんなもバタバタしてたなぁって思い出す。
樹くんなんて朝いなかったけど、もしかしたら帰ってきてなかったのかも…。
珍しくここにもひとりで来たし。
はぁ…マスク、外してもいいかな…？
昔から、息がこもる感覚が苦手で吐きそうになる。自然と早くなる呼吸を抑えるように、胸を摩った。
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
二宮「はい、おつかれ〜。お、A…？どした、苦しいか？」
ドアが開いて、ジェシーの車椅子を押して入ってきたニノ先生。
ジェシーちょっと待ってろって車椅子にロックをかけて、駆け寄ってきてくれた。
「ふっ…だ、じょぶ。マスク、苦手なだけ…。」
二宮「あ〜そっかそっか。ゆっくり深呼吸な…。こっちのソファーに横になって、俺らしかいないからマスクも外そう、な。」
ニノ先生に支えてもらいながらソファーに横になってマスクを外すと、やっと息ができた気がしてホッとする。
ふわふわと頭を撫でられる感覚に目を開けると、車椅子に乗ったジェシーの右手がゆっくり動いていた。
ジェ「ねぇね…く、るし？いぁい？」
「んーん、大丈夫だよ…。リハビリだったんだね、応援行けば良かったね…ごめん。」
ジェ「うぅん。ひぉりでも、がんばった！」
少しずつだけど、おしゃべりが上手になったのはジェシーの頑張りの賜物。
頑張って起き上がって、ニコニコ笑顔のジェシーを抱きしめた。
二宮「うし、ジェシーもベッド戻ってちょっと休憩しような。Aも、もうちょっと横になっときな？誰か呼んでくるから。」
「んーん、もう大丈夫。みんな忙しいみたいだし、早めに帰るから…そんな目でみないでくださーい(笑)」
ね、ジェシー？ニノ先生怖いね？って笑うと、はいはいって呆れて出て行った。
結局まだ動く気になれなくて。ちょっとずつ柔らかいものを飲み込めるようになったジェシーのお昼ご飯を手伝って、お腹をとんとんするうちにいつのまにか眠っていた。
ーAちゃん？Aちゃーん…
「んぅ…なっちゃん…？っ！ごめんなさい！寝ちゃってた！」
外を見るともう日は沈んでて、薄暗くなっていた。
な「ごめんごめん、二宮先生から伝言もらってたのになかなか様子見に来れなかった私も悪い…！具合どうかな？」
マスク姿のなっちゃんは見るからに疲れた顔をしていて。
「大丈夫だよ！そろそろ帰るね。」
たくさん寝たのに、なぜか重くなった身体を起こすことにした。
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きなり(プロフ) - こころさん» 嬉しいコメントありがとうございます…！！こうして言葉で伝えてくださると、とても励みになります＾＾楽しんでいただけるように、頑張ります。今後もよろしくお願いします！ (2021年9月14日 22時) (
レス) id: d102b3716c (このIDを非表示/違反報告)
こころ - いつも楽しく読ませてもらっています！毎日更新されるのが楽しみです。これからも更新頑張ってください！ (2021年9月13日 21時) (レス) id: b96a3cc535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなり | 作成日時：2021年8月28日 23時
