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深澤「照に聞いてみたんだけど、Aちゃんの高校って授業料免除の制度があるみたいよ？変なこと考えないで、一回大野先生にも相談しなね。」
ぱちんってデコピンされた。
…高校辞めて働こうとしてたこと、見透かされてる。
深澤「ジェシーの医療費も、高額医療費制度があってさ。負担の限度額もあるのよ。どれだけかかっても、こんだけしか払わなくていいよーってこと。」
Aちゃんが思ってるよりも、社会って優しいのよ？って微笑むふっか先生。
「そ、なの？いいのかな…こんな。ん〜。みんなが、私のために頑張ってくれてるのはわかってる。それを受け入れないと、私とジェシーが生きていけないのもわかってる。」
「でもさ、いいのかなぁって。私だけ楽に生きていいのかなぁって、思うんだよね。」
翔太「いーんじゃねーの？お前、いくつだよ？まだ16だぞ。俺が16の時なんて、親のスネかじりまくってたわ！」
俺も！って笑うふっか先生と翔ちゃん。
涼太「でも、その気持ちを持っててくれるなら、支える側としてはとっても気持ち良いよ。胸を張って、この子を支えていますって言える。」
はい、これ食べな。って涼ちゃんのホットケーキ。
あぁ、これも社会の優しさなのか…って思いながらひとくち食べる。
優しい、優しい味がした。
ふっか先生と分かれて、家に帰る。
ドアを開けると、みんなが迎えてくれた。
夕飯を食べて、食後のまったりした時間。
よし！と気合を入れて、ダイニングテーブルにみんなを呼んで座ってもらう。
ふっか先生からもらった資料を順番に並べて、治療費を払ってくれたお礼と、これから奨学金を借りて高校に通いたいことを伝えた。
しばらくの沈黙。
それを破ったのはこーちだった。
高地「Aの考えは分かった。なんとなーく遠慮してるのは感じてたから、それでお前が楽になるならそれが良いと思う。」
高地「だから、これだけは約束。お金のせいにして夢を諦めないこと。無理に働こうとしなくて良い。勉強したいこと、諦めるなよ。」
「…はい。まだ分かんないけど、頑張ってみる。」
こーちと指切りで約束した。
「あと、もうひとつ。ふっか先生がね、教えてくれて。みんなにお願いしたいの。」
パサっとテーブルの上に出した書類。
"未成年後見人制度について"
北斗「じゃあ、俺たちも。」
そう言ってほくちゃんが出したのは、全く同じ書類だった。
北斗「俺たちに、支えさせて？」
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きなり(プロフ) - こころさん» 嬉しいコメントありがとうございます…！！こうして言葉で伝えてくださると、とても励みになります＾＾楽しんでいただけるように、頑張ります。今後もよろしくお願いします！ (2021年9月14日 22時) (
レス) id: d102b3716c (このIDを非表示/違反報告)
こころ - いつも楽しく読ませてもらっています！毎日更新されるのが楽しみです。これからも更新頑張ってください！ (2021年9月13日 21時) (レス) id: b96a3cc535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなり | 作成日時：2021年8月28日 23時
