助けてもらう、決意 ページ20
無事に熱も下がって、あの後ふっか先生から謝罪メールが届いた。
なんで知ってるんだろう…？って思ったけど、誰かから聞いたのかなって気にしなかった。
まさか先生たちのグループメールがあるなんて思いもしないし…？
そんなこんなで今日は、ふっか先生との約束の日。
病院でもいいけど、どうせならデートしない？って誘われたのは、cafe Twin。
退院してから。翔ちゃんにも涼ちゃんにも会いたかったけど、どうしてもこの店は、パパとママを思い出してしまうようで来れなかった。
だから今日。
ふっか先生が誘ってくれて、少しだけ心強かった。
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
翔太「いらっしゃ…！！A…！よく来たな。身体はもう大丈夫か？」
涼太「いらっしゃいA。来てくれてありがとう。ふっかから聞いてるよ？今日はゆっくりしていって」
驚きながらも、優しい笑顔で迎えてくれた2人。翔ちゃんなんて、抱きしめてからなかなか離してくれなかった…(笑)
深澤「おっ！もう来てた？Aちゃんおまたせ。涼太〜奥いい？俺ら、大事な話あるんで！」
ふっかのくせにうぜーよ！って翔ちゃんから1発くらって泣きマネしてる…
奥の席について、ふと思い出す。
パパとジェシーと初めて会った日のこと…。
翔太「ほい、Aのいつものな〜。」
あの時と同じ、クリームソーダ。
うん、やっと飲めた…やっぱり美味しい。
深澤「やっぱ涼太のコーヒーは美味いな〜このコーヒー飲むために働いてんのかもな。」
「ふふっ。ママと同じこと言ってる…」
深澤「そ？やっぱみんな思うことは一緒なんだな〜」
深澤「じゃあ、さっそく本題いい？」
カバンの中から沢山の書類を出したふっか先生は、まずこれね。って、明細を出した。
深澤「Aちゃんがこの間入院していた分の費用が全部でこれ。すでに樹たちが支払ってるから、置いておこう。ふふ、不満そうね(笑)」
不満だよ…こんなに高いの…？
深澤「次はこれ。交通遺児育英会でしょ、それに学生支援機構。ほかにもほら、こんなにたくさん。これは、Aちゃんたちみたいに事故で親を亡くした子どもを支援してくれる。」
「これを使えば、高校行けるかな…。ジェシーも学校行ける…？」
深澤「そうね〜。でもこれは、Aちゃんが借りるお金ね。大きくなったら返していかなきゃいけない。」
そんなの、当たり前だよ…
しっかり働いて返すつもり。
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きなり(プロフ) - こころさん» 嬉しいコメントありがとうございます…！！こうして言葉で伝えてくださると、とても励みになります＾＾楽しんでいただけるように、頑張ります。今後もよろしくお願いします！ (2021年9月14日 22時) (
レス) id: d102b3716c (このIDを非表示/違反報告)
こころ - いつも楽しく読ませてもらっています！毎日更新されるのが楽しみです。これからも更新頑張ってください！ (2021年9月13日 21時) (レス) id: b96a3cc535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなり | 作成日時：2021年8月28日 23時
