不仲の理由

・ ページ4

*


YOU


*









思い出したくもないあの日 、





2017年 、当時私たちは付き合って5年がたとうとしていた









−3年前






　 『 樹 どうしたの こんな時間に 』






　大粒の雨が降り続ける中、樹は私を公園に呼び出した







呼び出しておいた本人も呼び出された私も黙り込み、雨音だけが響く






樹は、何かを決心したように私の目を見ると、口を開いた









　樹 「 別れよう 、俺ら 」









突然のことに頭が働かなくなった、ついさっきまで仲良かったのに 。







樹 「 じゃ、俺行くから 」









　 このまま、返すことはさすがにできなくて腕をつかんだ








　 『 樹、ちゃんと説明して。 』






　樹は、だるそうに私の腕を振りほどくと口を開いた








　樹 「もううんざりなんだよ、俺の名前なれなれしく呼ぶな 。
　 俺に触れんな 。お前のこともう好きじゃねえから。」









　 私の樹には、隠し切れなかった ある思いが樹をとてつもなく
傷つけたこと知らなかった。思いもしなかった。樹がすごく傷ついていて、
傷つきたくないのと私に素直になってほしくていったことも。









　 『 最低、あんたみたいなやつ大嫌い 。
　 あんたこそ名前呼ばないで。 メンバーに迷惑はかけられないから
　 仕事ではかかわるけど、オフの時は話しかけないで二度と。』








樹 「 っ 、、、、 」









　私は、10分前まで恋人だった人を置いて立ち去った。
イライラしすぎたのか、涙も出てこずやったことといえばおそろいのペアマグを
投げ割ったことくらい、








　でも、 冷静に考えればひどかったかもしれない、
　 樹を泣かせてしまったんだ、きっと。雨で気づかなかっただけで樹
　泣いてた、樹が私に言い返そうとしたのに聞こえなかったのはそのせいだ。









まあ、 あんなこと言う樹も悪いんだけど。言わせたのは自分、
あの日から自分が嫌いだし恋に関する価値観も暗くなった。









それからしばらくして私は、ある人への思いに気づいた。いや、気づかないふり
してただけで出逢った頃そう、hiphopjump 時代からずっと好きだった。









*

▽　中丸くんと少クラ→←▽　田中樹　　０６０６改変

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す