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そういえば、何でこの人私の名前を知っているのだろう…
そんな私の気持ちを察したのか、男の人はニコリと笑う。
「あぁ、俺の事なんか流石に覚えてないか…。
俺、小六の時同クラだった木村!」
『____あ!思い出した…。木村くん、久しぶり。』
木村くんは、小六の時のクラスメイト。
男子の中でも背が高くて、発言力も強くて、クラスの中でも一目置かれた存在だった。
面白そうな噂を嗅ぎつけては、スピーカー並の拡散力で広めていく。
当然それの餌食となった子も少なくはなく、私とイザナくんの件だって、今思えば彼が広めたのだろう。
「いやぁ、本当久しぶり。雰囲気で分かったよ!」
『私も一瞬誰かと思った…。』
短くセットされた黒髪に無地のTシャツ。それが私の知る木村くんだった。
けれど、今は長めの茶髪に派手なシャツ。おまけに香水の香りもする。
確か親の転勤で地元を離れたらしいけど、たった数年でこんなにも変わるんだ…
「雨宮さんってさ、今何処に住んでんの?」
『小学校の頃と変わってないよ』
住んでいる場所どころか、部屋の間取りもほとんど変わってない。
「へー。俺はオヤジの転勤で色んなとこ住んでたけど、今年横浜に戻ってきたんだ」
『そうなんだ、良かったじゃん!』
「良くねーよ。
こっちのダチとか話しかけても全員無視してくんだぜ?マジ腹立つ…」
同じ学校じゃ無ければもう関係ないので、距離を置くのが妥当と考えたから、“友達”は彼を無視したのかな…
「んでさ…良かったら。俺の頼み聞いてよ」
さっきとは打って変わって、舐めるような視線でこっちを見てきた
『えっと、頼み…って?』
怯えながらも、恐る恐る応える。
「俺、ぼっちで寂しいんだ。お前も今一人だろ?
遊園地なんか出て、俺とイイコトしない?」
『…え』
「あ、もしかしてHとか初めて?
大丈夫、俺こう見えて前の学校では___…」
逃げなきゃ。イザナくんに見られたら、きっと…
「A、こんなとこで何してんだよ」
『…イザナくん!』
どうしよう、最悪な展開になってしまった。
向かいには、再会したばかりの元クラスメイト。
そして横には、私の彼氏。
今日、本当に最悪な日だ…
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ゆあめ(プロフ) - 昼夜逆転マンさん» ありがとうございます!楽しみにして下さるなんて嬉しいです(*‘ω‘ *)他のお話も時間があるときに更新していこうと思ってますので、是非よろしくお願いします!続編も近々上げる予定ですので、これからも頑張って続けます…! (2022年9月3日 22時) (レス) id: ab55678354 (このIDを非表示/違反報告)
昼夜逆転マン - すいません。見るの遅くなりました!凄く良かったです!ずっと続きを楽しみにしていたので見れてうれしいです!本当に大好きです!ほかのお話も見させていただきます!これからも頑張ってください! (2022年9月3日 14時) (レス) @page48 id: b028cbeeeb (このIDを非表示/違反報告)
ゆあめ(プロフ) - 昼夜逆転マン3さん» コメントありがとうございます!好きーーーーーーのお言葉嬉しいです(*ノωノ)あともう少しで続編作りますのでお楽しみに!頑張ります…! (2022年8月27日 11時) (レス) @page46 id: ab55678354 (このIDを非表示/違反報告)
昼夜逆転マン3 - ちょっと、急ぎの用事があって時間がないので、感想を短くまとめます。 すきーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!! これからも頑張ってください! (2022年8月26日 23時) (レス) @page46 id: c03225e7d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあめ(プロフ) - 昼夜逆転マン3さん» コメントありがとうございます!確かに依存してますね…。実はもうオチは決めているのですが、パート3を作らなければ完結できそうにありません(^-^;更新頑張ります! (2022年8月21日 14時) (レス) @page44 id: ab55678354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆあめ | 作成日時:2022年4月27日 21時