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目黒｢ごめん、麻矢｣
麻矢｢謝らないで。
ふふっ、やっぱりお姉ちゃんはモテるな(笑)｣
目黒｢え？｣
麻矢｢私の好きな人もね、
お姉ちゃんのことが好きなんだ……｣
目黒｢嘘だろ、、｣
麻矢｢深澤さんなの、、私の好きな人｣
深澤さんって、Aと仲いい人だよな。
まさか、深澤までAのことを。
目黒｢世間ってほんとに狭いんだな、、｣
麻矢｢蓮、、｣
なんて、当たり障りのないセリフ。
目黒｢あの時の違和感って気のせいじゃなかったんだな、、｣
麻矢｢あの時のって？｣
目黒｢
"お姉ちゃんは私が欲しくてたまらないものを持ってるから"
って電話で言ったこと。それって深澤さんのことだったんだな｣
麻矢｢あ、、覚えてたの｣
目黒｢麻矢らしくないこと言ってると思ってさ
頭から離れなかった｣
麻矢｢ごめん、、私、蓮のこと利用して、、っ｣
目黒｢やめろよ、それは俺だってそうだよ
お姉さんを初めて見た時から俺はあの人に惹かれて
今日まで黙ってたんだから、、｣
麻矢だけが悪いじゃない。
例え何年も片思いして諦めるために結婚しようと
したとしても、、俺は麻矢を責めるつもりもない。
俺だって簡単に気持ちを持ってかれたんだから。
麻矢｢ありがとう、蓮。
私ね、この前深澤さんに気持ちをぶつけたの
蓮には言いずらいけど、、その、、｣
目黒｢俺に言いずらいことってさ、ひとつしかねぇじゃん｣
麻矢｢あ、、｣
目黒｢いいよ(笑)、、それで？｣
麻矢｢"目黒と別れたら俺のとこにおいで"って言ってくれたの｣
え、深澤さん。何を考えてるんだ？
それじゃAのこと諦めるってこと？
目黒｢それって、、｣
麻矢｢分かってる。
深澤さんの中にまだお姉ちゃんがいること
でもいいの。深澤さんのそばに入れるならなんだって｣
目黒｢麻矢、、｣
麻矢｢私が言うのもおかしいと思う。でも、
頑張ってね、蓮。私、応援してるから！｣
俺が麻矢を好きな所。
いつも明るいんだ。いつも笑顔で
俺が落ち込んでる時も励ましてくれた。
俺はちゃんと麻矢のこと好きだったんだ。
だから、俺からちゃんと言おう、、。
目黒｢麻矢、、、別れよう｣
麻矢｢、、、うん。最後に言わせて？
私は蓮のこと好きだった。信じて？｣
目黒｢ありがとう｣
麻矢はテーブルに指輪を置いた。
そして、俺に背中を向けて
黙って家を出た。
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イルマ(プロフ) - のんさん» コメントほんとにありがとうございますっ！励みになります、これからの展開を楽しみにしていてください！ (2021年2月10日 16時) (
レス) id: 9b6d15fa28 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - すごく共感できて素敵なお話です。これからも応援しますね。 (2021年2月10日 16時) (レス) id: f1f38f9fe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イルマ | 作成日時：2020年9月23日 2時
