０３５ ページ36
＊＊深澤side
麻矢ちゃんに誘われて、近くのファミレスに来た。
変に着飾る必要ねぇと思ってここにしたんだけど。
麻矢ちゃんはニコニコしてて
それがAにそっくりで少し胸が痛い。
麻矢｢どれにしようかな〜。あ、深澤さん決まりましたか？｣
深澤｢え、そうだな…ハンバーグにしようかな｣
麻矢｢ハンバーグもいいですね！｣
麻矢ちゃんとご飯に来た理由は指輪がないことを聞きたくて。
深澤｢じゃ同じにする？｣
麻矢｢はい！｣
店員に頼んでメニュー閉じた。
だけど、何を話せばいいのか。
麻矢ちゃんと二人っきりになったことねぇし。
Aと挟んで話をしてたから
なんか緊張するな。。
麻矢｢ふふっ、なんか緊張してません？｣
深澤｢あ、まあ、、そりゃね｣
麻矢｢そんな緊張しないでくださいよ〜｣
深澤｢はは、悪ぃ｣
ってか、どう切り出せばいいんだか。。
麻矢｢私、ずっと気になってたことがあるんですけど｣
深澤｢ん？なに？｣
麻矢｢……深澤さんはお姉ちゃんのことどう思ってるんですか？｣
深澤｢えっ……｣
さっきまでニコニコしてたはずの麻矢ちゃんが
真剣な表情で俺を見る。
深澤｢どうって…ただの同期で｣
麻矢｢嘘だよ｣
深澤｢麻矢ちゃん？｣
麻矢｢深澤さんはお姉ちゃんのことただの同期だなんて思ってない｣
深澤｢っ…｣
『お待たせ致しました』
タイミングよく頼んだ物が来て
テーブルに並べられた。
麻矢｢うわぁ♪美味しそう！｣
深澤｢……｣
麻矢｢あはは、深澤さん。私の顔になんか付いてます？｣
深澤｢あ、ごめん。一つ聞いていい？｣
麻矢｢はい？｣
深澤｢麻矢ちゃんは本当に目黒と結婚するの？｣
麻矢｢……何でそう思うんですか？｣
黙ってしまった麻矢ちゃん。
いや、何でそんな悲しい表情するんだよ。
まさか、麻矢ちゃん
目黒の気持ちがAに向いてること気づいて……
深澤｢前に会った時にはめてたはずの指輪がないから｣
麻矢｢……｣
泣きそうな表情で黙々とハンバーグを食べる。
それが答えのような気がした。
麻矢｢私、他に好きな人がいるんです｣
深澤｢え、好きな人？｣
麻矢｢でもその人はお姉ちゃんが好きなんです｣
深澤｢…！｣
目が合う。
まさか、そんなはずがないだろ。
→
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イルマ(プロフ) - のんさん» コメントほんとにありがとうございますっ！励みになります、これからの展開を楽しみにしていてください！ (2021年2月10日 16時) (
レス) id: 9b6d15fa28 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - すごく共感できて素敵なお話です。これからも応援しますね。 (2021年2月10日 16時) (レス) id: f1f38f9fe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イルマ | 作成日時：2020年9月23日 2時
